南海トラフの想定震源域で特段の変化なし 気象庁が解説情報 切迫性の高い状態は変わらず

気象庁は9日、南海トラフ地震関連解説情報を発表した。同日、第79回南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会、第457回地震防災対策強化地域判定会で、南海トラフ周辺の地殻活動を評価した。

現在のところ、同地震の想定震源域ではプレート境界の固着状況に特段の変化を示すようなデータは得られておらず、発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていないという。

同地震(M8からM9クラス)は、「平常時」でも今後30年以内に発生する確率が70から80%で、昭和東南海地震・昭和南海地震の発生から約80年が経過していることから切迫性の高い状態であることは変わらない。

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