バッテリーやフィットネス機能が向上、Wear OS搭載スマートウォッチ「TicWatch Pro 5 Enduro」

Image:Mobvoi

Mobvoiは、Wear OS by Google搭載のスマートウォッチ「TicWatch Pro 5 Enduro」を5月9日に発売する。価格は49,999円(税込)。

前モデル「TicWatch Pro 5」の性能を踏襲しつつ、バッテリー駆動時間の向上やフィットネス機能の刷新などを施したアップグレードモデル。チップセットにSnapdragon W5+ Gen 1を搭載し、「より速く、よりスムーズな操作性と接続性を備えたスマートウォッチ」とアピールする。

TicWatch Pro 5と同様に、ディスプレイサイズは1.43インチ。AMOLED(有機EL)ディスプレイの上に超低消費電力ディスプレイ(FSTN液晶)を重ねた2層式を採用。前モデルよりもバッテリーの持続時間が向上しており、スマートモードでは最大90時間、エッセンシャルモードでは最大45日間まで駆動する。メモリは2GBで、ストレージ容量は32GB。

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超低消費電力ディスプレイでは、スマートモードとエッセンシャルモードをシームレスに切り替えることが可能。また、傷つきにくいサファイアクリスタルガラス製の風防を用いることで、屋内でのワークアウトから登山、トレイルランニングといった過酷な環境下でも鮮明な視認性を保証するという。

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ベゼルにはアロー形の加工を施し、「過酷な環境にも耐える強度を実現」とアピール。また、指1本や手袋を着けた状態でも画面の切り替えや音量調節、画面のズームイン/ズームアウトなどの操作が行える回転式クラウンもアップグレード。クラウンの形状をドーム型に変更したことで触感が良くなり、よりスムーズな操作感と誤動作防止を図る改良を施したとする。ほか、サイドボタンのカスタマイズも行えるようになった。

本体はアメリカ国防総省の調達基準であるMIL規格「MIL-STD-810H」に準拠し、5ATMの防水性能や防塵性を確保。センサーは加速度センサー、ジャイロセンサー、HD PPG心拍センサー、SpO2センサー、皮膚温度センサー、低遅延オフボディセンサーに加えて、気圧計、コンパスも搭載する。

ワークアウトモードは、新たにクロスカントリースキーや階段昇降、クランチなど専門性の高いワークアウトを追加した約110種類以上を搭載。また、GPSと距離追跡機能を含む膨大なアウトドアスポーツデータを提供することで、ユーザーがランニングやサイクリング、ハイキングなどのアウトドア活動中のパフォーマンスを正確にモニターできるとのこと。

Strava、adidas Running、Nike Run Clubなどの人気フィットネス・ランニングアプリと連携して、アプリをスマホ上で開き、TicWatch Pro 5 Enduroのディスプレイ上にワークアウトの様々なデータをリアルタイムで表示させることも可能。元々のアプリの表示データ以外に心拍数、ペース、速度、消費カロリー、コンパスの方位、標高などの情報表示も行える。

Wear OS by Google搭載により、Wear OSウォッチ版のアプリ「YAMAP」「ヤマレコ」のインストールが行える。これにより、登山の最中にスマホを取り出さずにTicWatch Pro 5 Enduro上で時間や心拍数、標高、距離などのデータが確認できるほか、現在地がわかる地図の表示も可能だ。

Mobvoi製「TicHealth」アプリがプリインストールされており、心拍数、血中酸素、睡眠、ストレス、健康目標などの機能がTicHealthアプリを統合。毎日の活動レベルのモニタリングから心拍数、睡眠パターンなどのトラッキングまでの健康トラッキングを合理化することで、「よりスマートに自身の健康状態を把握できる」としている。

Mobvoi Healthアプリの最新機能「いびき検出機能」もサポート。ユーザーが自身の睡眠中の健康状況について十分な情報を得られることで、寝る姿勢の調整や専門家によるアドバイスの必要性など、ユーザーに全般的な睡眠の質と健康を向上させるための洞察を提供するという。

通信面では、Bluetooth 5.2とWi-Fi(2.4GHz)に対応。サポートする衛星測位は、GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSS。対応OSはAndroid 8.0以上(iOSは非対応)。外形寸法は50.15×48×11.95mm、質量は44.7g。

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