鉄道の廃線は「輸送力の面で大きなネック」 南海トラフ地震対策や道路改良事業の重要性などを議論 愛媛・高知交流会議

「愛媛・高知交流会議」が開かれ、両県の知事が、南海トラフ地震対策や鉄道ネットワークの維持などについて意見を交わしました。

高知県南国市で行われた会議では、人口減少対策や、四国8の字ネットワークの整備など、5つのテーマについて議論が交わされました。

このうち南海トラフ地震対策では、国が、来年度までの5か年計画で進めている「国土強靭化加速化対策」の終了後にも、引き続き国に対して、予算の確保を求めていくことなどを確認しました。

また中村知事は、能登半島地震の被災地で、鉄道が廃線となった地域を視察したことに触れた上で、道路改良事業の重要性を訴えました。

(愛媛県・中村時広知事)
「輪島市、珠洲市にはかつて鉄道が通っていたのが、2000年代に入って両線とも廃線になっている。これが非常に輸送力の面で大きなネックになっているということは、道路しかないということで、県管理道路や、市、町の管理道路も含めた改良事業の重要性を再確認したところ」

そしてJR予土線の維持にも防災という観点が必要と提案しました。

愛媛と高知の交流会議は毎年行われていて、次回は愛媛県で開催される予定です。

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