平安時代から現代までの「名だたる名刀」が一堂に 大田原市で展示会開催

とちぎテレビ

平安時代から現代までの名だたる日本刀を一堂に集めた展示会が、大田原市で開かれています。

4月27日から大田原市の那須与一伝承館で、「平安から現代の名刀」をテーマに日本刀の展示会が開かれています。

この展示会は、愛好家や刀工、研ぎ師らで構成する日本美術刀剣保存協会の栃木県支部が今年、創設75周年を迎えたことを記念して、伝承館に開催を持ち掛け、会員が所蔵する日本刀を公開するものです。

会期を前期と後期に分けて合わせておよそ40振りの日本刀と刀の鍔など、刀装具およそ20点を展示しています。

栃木県支部によりますと、これだけの数の日本刀を一堂に展示することは、県内では珍しく、貴重な機会ということです。

展示の目玉は、那須与一が屋島の合戦で扇の的を射抜いた時に身に着けていたと伝わり、刀工の成高が作ったとされる太刀です。この太刀は「日本刀の原形」ともいわれ、与一の子孫、那須家に代々伝わるもので、国の指定重要無形文化財で、全国に4振りしかないという貴重なものです。

ほかにも、県内で初めて公開された刀工の則重の名前が入った日本に数本しかないという太刀や、足利市所有の「山姥切国広」の刀工堀川国広の太刀なども並んでいます。また、県の指定文化財の「脇差野州住正平」や「脇差得次郎住守勝」など、県内の刀工による日本刀も展示されています。

「平安から現代の名刀」は、5月26日まで前期の展示が、展示内容を入れ替えて5月28日からは後期展示が行われます。

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