栃木県内で初「口座開設させ現金を振り込ませる」手口 77歳女性が約4千万円の被害

とちぎテレビ

宇都宮市の77歳の女性が約4千万円をだまし取られる特殊詐欺の被害に遭いました。栃木県内であった特殊詐欺事件として被害額は今年最大で、県内で初めての手口だということです。

今年2月14日、宇都宮市に住む無職の77歳の女性の自宅に警察官を名乗る男から電話がありました。女性は男に「あなたの口座が作られていて犯罪の金が振り込まれている」「このことをほかの人に言うとあなたも旦那さんも逮捕する」「貯金が下ろされてしまうので警察でお金を管理する」などと言われました。

これを信じた女性はネット銀行の口座を開設するために必要な個人情報を男に伝えました。男は女性になりすまして女性名義の口座開設の手続きを進めその後、女性に口座を開設させたということです。

女性は今年3月22日から4月11日までの間、5回にわたって、この口座に合わせて約4千万円を振り込みました。

その後、別の家で暮らす女性の長女が母親の行動を不審に思い警察に連絡して被害に気付いたということです。

警察によりますと、県内であった特殊詐欺事件として被害額は今年最大で、口座を開設させて現金を振り込ませる手口は県内で初めてだということです。

警察は捜査を進めるとともに不審な電話があった場合、まずは、家族や警察に相談するよう呼びかけています。

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