天窓から差し込む太陽光を観賞 新居浜・別子銅山記念館で市民ら

天窓から差し込む光に手をかざす来館者

 別子銅山開坑記念日の9日、愛媛県新居浜市角野新田町3丁目の別子銅山記念館で、天窓から差し込む太陽光の柱を観賞する恒例行事「歓喜の陽光(ひかり)」があった。市民ら約60人が、新居浜が工業都市として発展する礎となった333年前に思いをはせて記念日を祝った。

 別子銅山は1691年5月9日、江戸幕府の許可を受けた住友家によって採掘が始まった。良好な鉱脈を発見した喜びにちなみ、最初の坑道は「歓喜坑」と名付けられた。開坑の喜びを冠する観賞会は、1975年の開館から毎年開催。記念館天井の直径約40センチの天窓は、9日正午に日光がまっすぐ差し込み「光の柱」が現れるように設計されている。

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