入手困難わらじ100足を手作りして地元中学生へ 「前九年の役」で武士たちの戦勝祈願が始まりの「黒川さんさ踊り」保存団体が資金援助受けて 盛岡市

郷土芸能の継承に役立ててもらおうと、盛岡市に伝わる「黒川さんさ踊り」の保存団体に活動に必要な資金が贈られることが決まりました。

9日は盛岡市役所の都南分庁舎で、支援を決めた東日本鉄道文化財団から黒川さんさ踊りの保存団体、「黒川参差踊連中(くろかわさんさおどりれんちゅう)」に支援決定の通知書が贈られました。
盛岡市南部の黒川地区に伝わる黒川さんさ踊りは、今から約1000年前の「前九年の役」の頃に武士たちの戦勝祈願として始まったとされています。踊りは1928年に一時途絶えましたが、40年後の1968年に復活し現在も活動が続いています。

(黒川参差踊連中 北田晴男会長)
「100足のわらじを会員が作って乙部中学校の生徒に使ってもらいたい。(わらじ作りも)なんとか昔からのやり方を守っていきたい」

今回支援された資金は、地域で郷土芸能を学ぶ中学生のために手に入れるのが難しくなっている踊り用のわらじの材料を買うための費用に充てられるということです。

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