「怖くなってうそをついた…」死亡ひき逃げ事件の初公判 被告 起訴内容認める

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郡山市で当時72歳の女性が車ではねられ死亡した事故の初公判が開かれ、被告の男は起訴内容を認めました。

過失運転致死の罪に問われているのは、郡山市の会社員・新宮翔一被告34歳です。

起訴状によりますと、新宮被告は2024年3月郡山市内を車で走行中、横断歩道を歩いていた女性をはね死亡させたとされています。

福島地裁郡山支部で初公判が開かれ、新宮被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

検察は、被告人が事故直後、被害者が「もともと倒れていた」と、うその供述をしたことやドライブレコーダーのSDカードを隠していたことなどから、被告人の過失は重大であるとし、禁錮2年を求刑しました。

一方の弁護側は「被告人は事故があったことをなかなか言い出せなかったが、現場から逃げたわけではなく、過失が大きいとは言えない」として、執行猶予付きの判決を求めました。

被告人質問の中で、新宮被告は「横断歩道で人が通らないだろうと思い込んでいた」「怖くなってうそをついたり、SDカードを隠したりした」と述べました。

判決は5月27日に言い渡されます。

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