今季で引退の宮下遥選手「少し休んだらまた練習するのかな」黒鷲旗バレー初優勝の岡山シーガルズ 川島亜依美選手と宮下選手に独占インタビュー

優勝旗を手にRSK山陽放送を訪れた岡山シーガルズの河本昭義監督、主将の川島亜依美選手と宮下遥選手です。

(岡山シーガルズ 宮下遥選手)
「応援くださる皆さんと日本一の喜びを分かち合えたことが、心の底からうれしく思います」

約15年間と長きに渡りチームを支えてきた川島選手と宮下選手が引退を表明し迎えた黒鷲旗バレーシーガルズはクラブ史上初となる悲願のタイトルを手にしました。

(坂井亮太アナウンサー)
「改めまして『優勝』おめでとうございます」
(岡山シーガルズ 河本昭義監督、川島亜依美主将、宮下遥選手)
「ありがとうございます」

ー岡山に帰ってきてどういう心境ですか。
(岡山シーガルズ 川島亜依美主将)
「本当にたくさんの方からお祝いのメッセージとお疲れ様という言葉を頂いたので、それで段々(優勝を)実感してきたなというのはあります」

(岡山シーガルズ 宮下遥選手)
「岡山に戻ってきて新聞の一面に優勝が掲載されていたのを見たときに、一番になったんだと」

ーどのタイミングで『優勝』を意識しましたか
(岡山シーガルズ 川島亜依美主将)
「チームとしては、Vリーグが終わった時点で『Vカップ』か『黒鷲旗』のどちらかを『優勝』しようということを目標としていたので、もちろん『黒鷲旗で優勝』目指してやってきて、準決勝の日立Astemoリヴァーレさんとの試合で、以前、Vカップで負けていたので、やはり、その時のリベンジをしたいという思いと。そこで勝って『優勝』という思いがより強くなったなと思います」

(岡山シーガルズ 宮下遥選手)
「負ければチームとしてもそこで敗退ですし、また個人的にもバレー人生が最後っていうのもあったので、ちょっと固くなる部分も多少あったのですが、みんなのいい集中と気の入ったプレーでそこを忘れるくらい試合に集中して入ることができました」

ー胴上げの時の宮下選手が…
(岡山シーガルズ 宮下遥選手)
「上げる人の右側が強すぎて、『あれぇ』って」

ーかなりローリングしていたなって。初胴上げを経験していかがでした?
(岡山シーガルズ 宮下遥選手)
「もう、一生ないなこの経験っていうのは。3回上げ終わった、上げてもらった後に感じました」

ーちょっと怖いなとかは?
(岡山シーガルズ 宮下遥選手)
「大丈夫でした」

ー川島選手は?
(岡山シーガルズ 川島亜依美主将)
「本当にありがとうございますっていうのが一番なんですけど。私はちょっと高所恐怖症じゃないですけど、嬉しさ9割、1割ちょっとは怖いなっていうのも。本当にもうありがたかったです。本当に幸せでした」

リオ五輪でも活躍した宮下選手「もう少し休んだらまた練習するのかな」

2009年に入団した宮下遥選手は当時、史上最年少の15歳2か月でVリーグデビュー。トスをあげる高いテクニックを生かしチームをけん引。2010年には日本代表にも選出されリオ五輪でも活躍しました。

同じく2009年に入団した川島亜依美選手は182センチの長身を生かしたブロックが持ち味で、2013年に日本代表に初選出、ワールドグランプリにも出場しました。シーガルズでも5シーズンキャプテンとしてチームをまとめてきました。

ーシーガルズでやってきた歳月は、長かった?あっという間だった?
(岡山シーガルズ 川島亜依美主将)
「やってるときは、すごく長く、やっぱり感じたんですけど本当に終わってみたら、一瞬だったなっていうぐらい。本当に充実したシーズンだったなっていうふうには思ってます」

(岡山シーガルズ 宮下遥選手)
「私も長くは感じてますし、ただ私はまだなんか正直、『あれもう少し休んだらまた練習するのかな』っていう、なんかまだ時間が本当に終わったっていう実感がまだないので、そこがもうちょっと早く実感したいなと思います」

ーいつくらいに実感できそう?
(岡山シーガルズ 宮下遥選手)
「1か月ぐらいまだモヤモヤしそうな気はします」

ー河本監督、長年チームを支えてきた2人が抜けた後のシーガルズはどうなっていく?
(岡山シーガルズ 河本昭義監督)
「まぁ大丈夫でしょうと言いたいんですけど。やはり体力とか技術を超えた力っていうのが彼女2人は育てて積み上げてきたものがある。やはりそこにたどり着くまでに『若い選手たちが』この優勝をするまでに、2人の背中を見ながらですね、一番大切なものを引き継いでくれれば来季も楽しいのではないかな」

ー宮下選手、黒鷲旗の勝利インタビューの際にも、後輩でエースの金田修佳選手への思いも語ってましたが後輩への思いは?
(岡山シーガルズ 宮下遥選手)
「金田に関しては、中学生のときからの付き合いになるので、人生の半分ほどは一緒に過ごしてきた仲間の1人なので、これからも、多分大変なこととか、しんどいことも多いと思うんですけどこの経験を一つ力にして金田の成長と、頑張りにすごく期待をしてます」

また宮下選手は、日本代表として東南アジアのタイを訪れたことをきっかけに現地人気が急上昇。海外にも多くのファンがいます。シーガルズとしてもイベントやタイ遠征を行い交流促進を図ってきました。宮下選手は、現地・タイで聞いた『声援』が忘れられないと話します。

(音)「岡山!岡山!」

ータイの方からも引退を惜しむ声が聞かれています。タイのファンの皆さんにもメッセージを。
(岡山シーガルズ 宮下遥選手)
「日本語でいいんですよね?皆さんすごい愛のある方が多くて、私もう、国を超えて応援してもらえることなんてかなかないことなので、本当に長く、そして深く応援してくださって、すごい嬉しい気持ちがあります」

ー現地での応援っていうのは、日本とはちがうんでしょうか?
(岡山シーガルズ 宮下遥選手)
「そうですねもう心の底からの感情を全て表現してくれる国、表現してくれる人たちなので、本当に愛が伝わって嬉しかったです。10代の頃からきっかけは代表の試合だったんですけど、私を通して、シーガルズのこともたくさん応援してくれたことは本当に嬉しく思ってます。またタイには行きたいと思っているので、ぜひ皆さんにもう一度会えることを楽しみにしてます」

そして引退後、注目される今後の進路について2人は…
(岡山シーガルズ 川島亜依美主将)
「本当にこれからゆっくりしっかり考えていきたいので、まだすみません決まっていませんが…何かの形で力になれれば」

(岡山シーガルズ 宮下遥選手)
「何が自分に合っているのか、自分にとって何をすることが一番自分らしくいられるのかというのを見つけていきたいと思うので、バレーボールには何かしら関わっていきたい気持ちはあります」

ー最後にファンのみなさんへのメッセージをお願い致します」
(岡山シーガルズ 川島亜依美主将)
「本当に私は15年間、岡山シーガルズにお世話になってたくさんの方の支えとか、応援の中だったからこそ走り抜けることができましたした。本当にたくさんの方の愛情を注いでくださってる中で戦うことができて本当に幸せだったなっていうふうに思います」

(岡山シーガルズ 宮下遥選手)
「15歳のときからこの岡山でいろんな先輩方や、たくさん応援してくださる方に、なかなかうまくいかないときでも、たくさんの『遥!頑張れ!』という声をいただけてここまで走り続けることができたと思ってるので本当にそう見いろんな方に感謝の気持ちでいっぱいですし、これからはSVリーグで頑張っていく後輩たちに、何かずっとエールを送り続けながら見守っていきたいと思ってます。本当に14年間ありがとうございました」

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