鈴木宗男氏が環境省マイク切りに喝 必要なのは「偏差値が高い人より地頭が良い人」

鈴木宗男氏

参院議員の鈴木宗男氏が9日、自身のブログを更新。今月1日に熊本県水俣市で開かれた水俣病被害者との懇談の場でマイクを切った環境省の対応を喝破した。

宗男氏は「1日の懇談で環境省職員がマイクを切った際、その場に伊藤大臣はいた。なぜその時、職員を指導しなかったのか。映像を見る限り官僚の思い上がり、不作為である。それを注意し、指導するのが伊藤大臣の立場ではなかったか」と指摘。

伊藤環境相はその場で職員を注意し、みずから話を聞くべきだったとして、「心ない官僚の態度、そしてその行為に何の指導、注意もしなかった伊藤大臣、政治不信を高める大失態と受け止めた次第だ」と喝破した。

その上で、「政治家で必要なのは偏差値が高い人、勉強した人より『地頭』、頭の良い政治家が必要である」と持論を展開。その理由について「何か起きるとよく『田中角栄ありせば』と言われるが、地頭が良かったからである。私の言う『地頭』とは『人の心、人の思い』をしっかり受け止め、その場その場で的確な判断をする人を指すのである」と説明した。

伊藤環境相は8日、現地を訪れ直接謝罪したものの〝マイク切り問題〟が残した溝は大きそうだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社