中国京津冀地域の貿易額、1~3月は4%増で過去最高に

中国京津冀地域の貿易額、1~3月は4%増で過去最高に

河北省の石家荘国際陸港を出発するセルビア・ベオグラード行きの中欧班列。(3月21日撮影、石家荘=新華社配信)

 【新華社北京5月9日】中国北京税関は6日、京津冀(北京・天津・河北2市1省)地域の今年第1四半期(1~3月)の貿易額が前年同期比4.0%増の1兆2539億6千万元(1元=約22円)と過去最高を記録し、好スタートを切ったと明らかにした。輸出は3.7%増、輸入は4.1%増だった。

 調和のとれた発展が加速し、2市1省とも貿易額が増加した。北京は2.3%増の9093億6千万元と地域の貿易額の72.5%を占め、伸び率を1.7ポイント押し上げ、最大のけん引役となった。天津は4.6%増の1928億6千万元。河北は15.0%増の1517億4千万元と伸びが最も大きく、地域の貿易額の伸び率を1.6ポイント押し上げた。

 市場の多様化も進み、新興市場の開拓が加速した。「一帯一路」共同建設国との貿易額は3.7%増の6117億7千万元で、地域の貿易額の48.8%を占めた。新興市場との貿易も活発で、対BRICS加盟国は13.6%、対中南米・カリブ地域は8.7%、対アフリカは5.5%それぞれ増加した。

 「新たな質の生産力」(科学技術イノベーションが主導し、質の高い発展を促す生産力)の集積が進み、貿易の質・効果が向上した。品目構成を見ると、機械・電気製品が輸出の中心となり、輸出額は22.3%増の1814億6千万元と地域の輸出総額の55.5%を占めた。新エネルギー車(NEV)、医療・ヘルスケア、集積回路(IC)、航空・宇宙など重点産業にかかわる製品の輸出入も急増し、うち電気自動車(EV)は67.7%増、自動車部品は12.2%増、ヒト用ワクチンは47.4%増、医療機器は13.4%増、半導体製造設備は88.8%増、ICは10.6%増、航空機部品は36.5%増といずれも2桁の伸びを維持した。これら7品目で地域の貿易額の9.4%を占め、割合は前年同期より1.8ポイント上昇し、全体の伸び率を2.2ポイント押し上げた。

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