「エア・カナダ」幹部が鳥取の観光地視察 欧米からのインバウンド誘致の足がかりに(大山町)

北米をターゲットに鳥取の魅力を売り込みます。カナダを代表する航空会社の副社長などが鳥取県を訪問、大山などの観光地を視察しました。円安が続き、高まる日本への観光需要を鳥取に呼び込みこもうと知事もトップセールスです。

鳥取県を訪れているのは、カナダを代表する航空会社「エアカナダ」の営業担当副社長や日本支社長など9人の関係者。大山周辺など県内の観光地を視察しました。
一行は9日朝、大山寺の参道を散策。訪れたのは、修験道の修行の場でもあった大山で建物が現存する最も古い寺院・「阿弥陀堂」です。
体験したのは座禅で、約15分間、心と向き合いました。

エアカナダ・ヴァージリオ・ルッシ副社長
「自分は毎日座禅をやりたいと思っています」

続いて訪ねたのは、大山寺の宿坊「山楽荘」。日本ならではの食文化「精進料理」の昼食です。

エアカナダ・ヴァージリオ・ルッシ副社長
「食べたものすべてがおいしい」

エアカナダは、世界で200か所以上に就航しているカナダの「フラッグキャリア」。国内では成田空港と関西空港に乗り入れています。
今回の視察は、インバウンド観光の促進に向け県と提携している大手旅行会社「エイチ・アイ・エス」が仲を取り持ち、実現しました。
コロナ禍が落ち着き、世界的に観光需要が回復していて、カナダなど北米では特に訪日旅行への関心が高まっているといいます。
こうした中、エアカナダの幹部はより多くの旅行客を日本へ送るため、東京、京都といったいわゆる「ゴールデンルート」以外の目的地を開拓しようと鳥取県を訪れました。
この流れを取り込みたい鳥取県の平井知事もトップセールスです。

平井知事
「エアカナダのお客様は、ここ鳥取のことは東京や大阪から遠いのでなかなか分からないと思いますけども、ある意味感じられたものはあったのではないかと思います」

エアカナダ・ヴァージリオ・ルッシ副社長
「(カナダの人は)ハイキングをしたりとか、山を訪れたりとかがすごく好きですので、必ず気に入ると思います」

大山周辺の観光は、個人旅行が主流の欧米の旅行客のニーズに応えられると評価しました。

平井知事
「これから一歩一歩、全日空との提携、あるいはチャーターフライトなどに結びついていけばと夢は膨らんでいきます」

県は、今回の視察をきっかけにエアカナダと連携、北米からの訪日客の呼び込みにつなげたいとしています。

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