ロシアの核抑止力強化、西側諸国の行動が理由 外務次官が警告

[モスクワ 9日 ロイター] - ロシアのリャブコフ外務次官は西側諸国の「エスカレーション」に向かう行動を理由に、ロシアは核抑止力を強化せざるを得ないと感じていると警告した。ロシア通信(RIA)が9日報じた。

国家存亡の危機に直面した場合に核兵器の使用を認めるという核ドクトリンに「現時点では変更はない」と語った。

「しかし情勢そのものが変化しているため、この分野の基本文書が安全保障を確保する必要性とどう関連しているかについて、常に分析の対象となっている」と述べた。

相手陣営がエスカレーションに向かう行動を取るなら、ロシアも抑止力を強化することが必要になると警告。今週発表した戦術核兵器を含む軍事演習はそうした取り組みの一環だと指摘した。

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