富山市内の変電所で、有害物質を含む可能性がある油を拭き取った布が、一般廃棄物として誤って処理されていました。
誤った処理が確認されたのは富山市太田にある長棟川第一変電所です。
北陸電力送配電によりますと、2023年11月に委託先の業者が定期点検を行った際、油のにじみを発見して布でふき取りました。
油には人体に有害な化学物質であるPCBをわずかに含む可能性があり、定期点検の報告書で一般廃棄物として処理されていたことがわかりました。
北陸電力送配電では、PCBを含む可能性がある変電設備から出た廃棄物については特別管理産業廃棄物として処理することになっています。
今回は油が微量だったことやビニール袋に入れて焼却処理されていることから、環境への影響はないとしています。
点検を委託した業者にPCBの取り扱いに関する説明が不十分だったことが原因で、北陸電力送配電では、作業前の確認を徹底し、再発防止を図るとしています。