児童が道端で拾ったシカの骨を標本に 「子供の好奇心を学びに」越前町糸生小学校【福井】

越前町の糸生小学校では、2024年1月からシカの骨格標本が展示されるようになりました。なぜなのか?取材しました。

2023年12月、当時の5年生が校区内のごみ拾いをした際、道路沿いの斜面に白骨化したシカの骨があるのを発見しました。児童たちは怖がることなく、これを拾い集めて学校に持ち帰りました。

糸生小学校・安井秀明校長:
「(子どもたちは)みんなでチャレンジしようという気持ちがあるので、骨を拾ってきたのもその一つだと感じている。」

後日、当時の3年生も同じ場所を訪れると、またシカの骨を発見。この児童たちも骨を拾って学校に持ち帰り、角付きの頭蓋骨や首の骨、胸骨など最終的には38点の骨がそろいました。

子どもたちの好奇心で持ち帰ってきたシカの骨。理科の先生だった地域の人の力も借り、骨をきれいにして展示することになりました。

Q拾った時は怖くなかったか-
児童:「怖くなかった。」「手袋してたのでそのまま触れた。」

Q実際に触ってみてどうか―
児童:「ごつごつしている部分もあれば、サラサラしている部分もあっておもしろい。」

糸生小学校・安井秀明校長:
「子供の好奇心が学びにつながると思っているので、展示できる形で、さらに子どもたちの好奇心や興味を延ばしていきたいと思ってる。」

展示を始めた当初は不気味がる児童もいたそうですが、今では誰も怖がることなく真剣に観察しながら、動物の骨格について学んでいるということです。

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