兵頭功海の「今、心が動くこと」は『9ボーダー』? 立花祐輔役のアプローチを明かす

毎週金曜22時よりTBS系で放送されているドラマ『9ボーダー』第4話の放送を前に、兵頭功海のインタビューコメントが公開された。

本作は、19歳、29歳、39歳と、各年代のラストイヤー=「9ボーダー」真っ只中の3姉妹を主役としたヒューマンラブストーリー。父の突然の失踪を機に一つ屋根の下に集結した3姉妹が、「LOVE」「LIFE」「LIMIT」の“3L”をテーマに、モヤモヤや焦りを抱え幸せになりたいともがきながら、人生を前向きに進んでいく姿を描く。

兵頭が演じるのは、“ボーダー世代3姉妹”の三女・八海(畑芽育)に交際0日婚を申し込む立花祐輔。兵頭は芝居をする上で、何を大切にしているのだろうか。

「撮影現場に入る前には、必ず台本について書き出すノートを作っていて、それはルーティンになっているかもしれないです。ただ台本を書き写すのではなく、シーンや役について、自分なりの解釈をまとめています。クランクアップしたら、その作品について、自分の反省点みたいなものもまとめたりして。撮影が終わって『こういうお芝居していたけどどうだったかな?』みたいな。作品を観終わった後にも、改めて手を加えたりします」

これまでに作ったノートは10冊まで増えているという。

「すべての作品分、記録しています。ノートは10冊目ぐらいまで増えてきました。読み返すことはあまりないのですが、手元にあると安心します。『今まで自分はこんな風にやってきているんだな』という道が見える気がして。少しは成長できているかなと、たまに振り返って眺めることがあります」

交際0日婚を申し込む立花の“勝算”に関しては次のように答えた。

「勝算ですか?(笑)。なんでしょう……。新井順子プロデューサーから事前にいただいた役柄設定を見ながら、役作りをするというよりは、憎めないキャラクターにしたいと意識をしていました。何か思ったことを突発的に言ってしまう人っているじゃないですか? 実は僕自身にもそういうところがあって……。素直に口に出してしまうけど、憎めないキャラクターにしたいなと。祐輔からすると本当に純愛で、畑芽育さん演じる八海が好きだってピンときたはずなので、純粋な気持ちで演じようと撮影に臨みました」

共演シーンの多い畑については、「距離の縮め方がすごく上手な方」と称える。

「撮影現場は畑さんとのシーンが多かったのですが、距離の縮め方がすごく上手な方だなと思いました。近すぎるわけでもなく、かといって遠すぎるわけでもなく。先日も『兵頭さん、お誕生日おめでとうございます!』とインスタグラムのストーリーズに載せていただいて。上品な距離の縮め方で、とても素敵だなと感じました」

印象に残っているシーンについては、第2話の商店街でのシーンを挙げた。

「撮影に協力しているエキストラさんたちも、もちろんいらっしゃったと思うのですが、たくさんの人で溢れていて。僕が参加したのは夜のシーンだったのですが、お店が閉まったら灯りがなくなって撮影が出来なくなってしまうのではないかと心配していました(笑)。リアルに動いている街での撮影だったのでとても印象的でした。昔ながらの雰囲気が残っているような場所でちょっとレトロな街並みだと思っていたのですが、ふくだももこ監督が切り取った映像を観ると、すごくキラキラした世界で、その対比も含めて思い出深いです」

兵頭にとって、今、心が動くことは「ドラマを観ること」だと明かす。

「興味でいうと、友人たちが最近ゴルフを始めて、僕も一緒に行き始めました。やってみるうちに、もっと上手くなりたいなという好奇心が生まれてきています。今、心が動くことは、やはりドラマを観ることかもしれないです。もちろん『9ボーダー』も家で観ていて、第1話の川口春奈さんと松下洸平さんの、桜のシーンは非常に印象的でした。あの桜のロケ現場にはとても行きたかったです。そして、とても心が豊かになる映像だなと思いました」

最後に視聴者に向けて“祐輔ならでは”のメッセージを送った。

「僕自身も祐輔と同じように、『今これを言いたい』とか、思ったことを曲げない性格なので、そういう部分では似ていると思います。『この人と結婚したい!』とか、『この人と一緒にこうしたい!』と思ったことをまっすぐ伝えて、くじけないところは共感できます。八海に『心が動くことや興味があること』を問うシーンがあるのですが、祐輔の優しさがすごくにじみ出ています。そこにもぜひ期待してご覧いただければと思います」

(文=リアルサウンド編集部)

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