チェルシーのオーナーを務めるトッド・ベーリー氏が、マウリシオ・ポチェッティーノ監督率いる同クラブの現状について前向きな発言を残した。
アメリカ人実業家のベーリー氏は、2022年の5月にチェルシーを買収して以来、多額の資金を費やしチームを大幅に刷新してきた。昨シーズンはプレミアリーグで12位に終わり、今シーズンからポチェッティーノ監督が就任。開幕から試合によって不安定な戦いが続き、同監督は批判にさらされることもあったが、最近は上り調子にある。
ベーリー氏はアメリカ『Sportico Invest』のインタビューに応じ、来シーズンの欧州大会出場権獲得に近づいているチェルシーの最近の試合を、以下のように評価した。
「アストンヴィラ戦の後半、トッテナム戦、ウェストハム戦の過去2試合半では、我々は本当に美しいサッカーをしていた。とても流動的で、まさに我々が思い描いた通りになった」
「後方からビルドアップをし、ボールを前進させた時、非常にチームが組織化されており、シュート数も多かった。この2試合半で、これまで取り組んできたことが形になり始めた。解説者の言葉でさえ変わったと思う。こんなに急激に何かが変化したのは見たことがない」
続けて、2025-26シーズンより導入される可能性のある、プレミアリーグの新たな財務規定についてコメントを残した。新たな規定では、給与や移籍金、代理人への手数料などに支出の上限を設けると予想されている。
ベーリー氏は「スポーツの競争性を高めるのなら、何でも支持する」と語り、新ルールについて歓迎しているようだ。プレミアリーグが人気にある理由と紐づけて、次のように見解を示している。
「プレミアリーグが好調なのは、非常に競争が激しく、誰もが観戦したくなり、試合がどのように展開するか予想がつかないからだ。現在、ヨーロッパのさまざまなリーグでは、メディア(放映権)の販売に苦労していることがわかる。スポーツが進化するにつれて、今後も競争力が高まっていくことは、プレミアリーグにとってもいいことだと思う」
現在プレミアリーグ7位に位置しているチェルシーは、シーズン残り3試合でノッティンガム・フォレスト戦、ブライトン戦、ボーンマス戦を控えている。