『防犯意識が高い家』に共通する5つのこと 空き巣が警戒する対策とは?

『空き巣』はどのような家を狙う傾向にあるのか

空き巣被害は年々減少傾向にあるものの、令和4年は住宅を対象とした空き巣被害が1万5000件以上報告されました。1日あたり全国で約43件もの空き巣被害が発生している状態です。

空き巣は日頃から侵入しやすい住宅を探し、数日間にかけて観察した後、犯行に及ぶことが多いと言われています。以下のような特徴を多く持つ住宅は注意してください。

  • 死角が多い
  • 立地的に犯行が目撃されにくい家
  • 窓やベランダに登りやすい物が置かれている
  • 不在の時間帯がパターン化している
  • 長時間洗濯物を干しっぱなしにしている
  • 鍵をかけ忘れる習慣がある
  • 窓を開けたまま出かけることがある
  • 防犯対策が全く行われていない

以上の侵入しやすい家の特徴を多く持つと判断されると、次のターゲット候補に上がってしまいます。空き巣被害に遭うリスクが高まるので、なるべく狙われないよう日頃から対策を徹底することが重要です。

空き巣が警戒…『防犯意識が高い家』に共通する5つのこと

空き巣被害に遭わないためには、空き巣犯に狙われないよう対策を講じることがポイントです。では、空き巣犯はどのような家を避けるのでしょうか。

1.死角がなく人の目が気になる家

死角がなく見通しの良い家は、侵入しようとしている様子を近所の人や通りがかりの人に目撃される恐れがあるため、空き巣犯は避ける傾向にあります。

また、人通りや人の目が気になるような立地にある住宅も空き巣による被害が少ない傾向が見られます。

2.ご近所付き合いがある

空き巣犯は犯行に及ぶ前、その住宅に住んでいる人の行動パターンを調べているケースも多いです。

ご近所付き合いがある住人の場合、住人同士で情報交換をしていたり、お互いの住宅に不審者がいないかチェックしている可能性があることから、なるべく避ける傾向にあります。

したがって、なるべく隣人や近所の人とは挨拶や世間話を軽くする程度でも良いので、多少はご近所付き合いをしておきましょう。

3.防犯対策グッズが設置されている

以下のような防犯対策グッズが設置されている住居は、住宅内も防犯対策が徹底されている可能性があるため、空き巣犯はあまり狙いません。

  • 防犯カメラ
  • 防犯センサーライト
  • 防犯ブザー

狙ったところで見つかってしまう可能性が高く、なおかつ侵入できてもお目当ての物を探し出せる確率が低いため、空き巣から見ると「ハイリスク、ローリターン」な住宅なのです。

4.ドアや窓に補助錠が付けられている

ドアや窓に補助錠が取り付けられている住宅は、それだけ侵入するために手間がかかります。そのため、空き巣犯は補助状のついている住宅は避ける傾向にあるようです。

これだけでは防犯対策は十分とは言えませんが、補助錠を取り付けていない住宅に比べると、空き巣被害のリスクは下がるでしょう。

5.警戒心の強い犬を飼っている

昔ながらの防犯対策ですが、犬を飼っている家は空き巣犯が避ける傾向にあります。特に、警戒心が強く家族以外に吠える犬や大型犬を飼っているご家庭は、空き巣犯側が怪我をする恐れもあるので狙われにくいです。

また、「家に犬がいます」といった注意喚起を促すステッカーが貼られているご家庭も、「犬がいるならあえて選ぶメリットはない」と空き巣被害のリスクを下げることにつながります。

空き巣も警戒…侵入窃盗に遭わないための対策は?

空き巣被害に遭わないためには、空き巣が「この家は侵入しにくい」「行動パターンが読めないからリスクが高い」と避けたくなるような対策を講じることが重要です。

  • 防犯カメラやセンサーライトを設置する
  • ドアや窓に補助錠を取り付ける
  • 軒先や庭に防犯砂利を敷く
  • 防犯フィルムを貼る
  • ランダムで不在時も室内照明を点けておく
  • 長時間留守にする場合は洗濯物の室内干しを検討する
  • 郵便物は毎日確認して取り出す

防犯対策を徹底することだけでなく、生活習慣のパターンを逆手に取られないためにも、周囲から見られている意識を持って行動しましょう。

空き巣被害に遭わないよう「狙われないため」の対策を

いかがでしたか。空き巣被害に遭わないためには、日頃から「侵入されないため」の対策だけでなく、「狙われないため」の対策も講じることが大切です。今回紹介した情報を参考に、ぜひご自宅の防犯対策を見直してみましょう。

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