人気随一岩井ツインズの国内ツアーは今季で見納めか…年末の米女子ツアー最終予選を受験予定

岩井ツインズ(C)共同通信社

その姿を来年はここで見られない。

10日開幕のRKB×三井松島レディス(福岡CC和白C=6305ヤード・パー72)の初日は、前年大会でプレーオフを戦った岩井明愛(21)、千怜(21)の双子姉妹と昨年の年間女王・山下美夢有(22)が同組になった。ツアー史上初となる姉妹によるプレーオフは、2ホール目(18番・パー5)の2打目に2人とも「直ドラ」でグリーン手前のラフまで運び、妹の千怜がバーディー。ツアー通算3勝目を手にして大いに盛り上がった。

昨今の女子プロ界で岩井姉妹の人気は別格だ。決勝ラウンドともなれば、優勝を争っていなくても2人の組には大勢のギャラリーが集まる。今や女子ツアーの看板選手だが、この2人を国内ツアーで見られるのも今季が最後になりそうだ。

「来季は米女子ツアーを主戦場にするそうです」と、あるツアー関係者がこう続ける。

「昨年は年末の米女子ツアー最終予選会を受けるか迷ったそうですが、今年は受験を決めた。来季以降は最終予選会からツアーメンバーになれる人数は減りますが、2人の実力なら参戦資格取得の25位以内は問題ないでしょう。来季から米国で戦うことになれば、古江(彩佳)や勝(みなみ)のように、たまに帰国したときにしか国内ツアーでは生観戦できません」

今季は今大会を含めて残り27試合。岩井姉妹はすでに5月30日開幕の全米女子オープンと6月20日開幕の全米女子プロに出場予定。このまま世界ランキング50位以内をキープすれば7月のエビアンと8月の全英女子にも出るだろう。

「問題はメジャーに出場する際、いつ日本を発つかです。昨年、明愛は国内大会が終わった直後に渡米して出場した全米女子オープンは予選落ち。千怜も国内大会が終わってすぐに現地に入り、エビアンと全英女子の2試合とも予選を通らなかった。明愛は開幕の10日前に渡米した全英女子は11位と健闘。今季のシェブロン(30位)は開幕間もないことから強行日程だったが、今季はメジャーで上位争いをしたいそうですから開幕前週から現地入りすることになりそう。そうなれば、国内ツアー参戦はあと20試合ぐらいではないか」

熱烈なツインズファンは今年、2人を追いかけて日本列島を縦断することになる。

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