「なんと独身だと偽っていた」水原一平容疑者が“多額の控除”を受けるために提出した虚偽申告の詳細が明らかに!「5000ドルを1万ドルに…」

現地5月8日、米連邦検察はロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平の元通訳である水原一平容疑者に関して、銀行詐欺などの罪を認めて有罪答弁する司法取引に合意したと発表。公開された合意書のなかでは、水原容疑者が違法賭博の借金返済のため、大谷の口座から送金した総額も更新された。1か月前の訴状では「1600万ドル(約24億8000万円)以上」とされていたが、さらに増えて「1697万5010ドル(約26億3000万円)以上」にのぼるという。

加えて水原容疑者は2023年9月、歯の治療費と大谷に嘘をついて6万ドル(約930万円)の支払いに同意させ、ビジネス口座の小切手を手に入れた。しかし代金は大谷のデビッドカードで支払い、懐に入れていた小切手は自身の口座に振り込んだ。新たな搾取の手口だ。

同容疑者はほかにも410万ドル(約6億3500万円)の所得申告漏れを連邦検察に指摘され、これを認める文書にも署名した。驚かされるのはその納税申告の詳細である。

2022年度分の提出書類において、水原容疑者は課税所得の虚偽報告をしていた。そこで、本来5000ドル(約78万円)の控除額を1万ドル(約155万円)として申請するために、既婚者であるにも関わらず、「独身」だと偽って申告していたのだ。
水原容疑者の罪状認否は現地14日に行なわれる。今回の司法取引によって最大禁固33年から減刑されるのは間違いないが、はたしてどのような量刑となるのだろうか。

担当検事であるマーティン・エストラーダ氏は「この被告の欺瞞と窃盗の程度は甚大である」と断じ、「彼は信頼を得ていたオオタニ氏を利用し、危険なギャンブル欲を満たした。我々は地域で不正を働いた者に正義の鉄槌を下すことに全力を尽くす」との声明を発表している。

構成●THE DIGEST編集部

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