清野菜名×松坂桃李W主演 実写版『耳をすませば』は甘酸っぱい恋の物語?

日本テレビ系金曜ロードショーと、entaxがコラボレーション。金曜ロードショーのここでしか聞けない“とっておき情報”を紹介する。

5月10日は、1989年に少女まんが雑誌「りぼん」で連載された、柊あおいによる人気漫画を実写化した映画『耳をすませば』が地上波初登場。1995 年にスタジオジブリが製作したアニメーション版も知る人が多い名作だ。

本作では漫画・アニメーション映画でも描かれた中学生の甘酸っぱい青春時代から、夢を追い続けた10年後の成長した雫と聖司の恋の行方、2人が夢に向かって進み続ける葛藤の物語が描かれる。
アニメーションとオーバーラップするシーンもところどころにちりばめられているので、そちらにも注目したい。

実写化するにあたって、大人になった雫と聖司のキャスティングの絶対条件は、“好感度が高い俳優であること”だったそうだ。
月島雫役には、テレビドラマ『トットちゃん!』と『やすらぎの郷』での真っ直ぐではつらつとした印象が西プロデューサーの記憶に刻まれていた清野菜名が選ばれた。

そして、天沢聖司役に松坂桃李が選ばれた理由として、「イジワルな言葉を吐く姿さえカッコよく見えるキャラクターを体現できる役者さんは、松坂桃李さんしか思い浮かびませんでした」と西プロデューサーは語っている。ジブリ作品の大ファンだという松坂は、アニメーション映画『耳をすませば』も大好きだったとのことで、企画書を読んだだけですぐに快諾したとのこと。

一方、即決した大人役の雫と聖司とは反対に、悩みに悩んだのが中学生役のキャスティングだ。
中学生の雫役が安原琉那に決まるまで、何度もオーディションが行われたといい、最終的に、芝居経験もまだ浅いフレッシュな安原の素顔の魅力が決め手となったそうだ。

雫の中学時代からの友人・杉村竜也を山田裕貴、原田夕子を内田理央が演じるほか、出版社に勤めている雫が担当する作家・園村真琴に田中圭、雫の先輩・津田みどりに松本まりか、アンティークショップ「地球屋」の主人に近藤正臣など…実力派のキャストが脇を固めるのも見逃せないポイントだ。

【ストーリー】
読書が大好きで元気いっぱいな中学生の女の子・月島雫。彼女は図書貸出カードでよく見かける、ある名前が頭から離れなかった。
天沢聖司―――全部私よりも先に読んでる―――
どんなひとなんだろう。
あるきっかけで“最悪の出会い”を果たした2人だが、聖司に大きな夢があることを知り、次第に惹(ひ)かれていく雫。聖司に背中を押され、雫も自分の夢を胸に抱くようになったが、ある日聖司から夢をかなえるためイタリアに渡ると打ち明けられ、離れ離れになってもそれぞれの夢を追いかけ、また必ず会おうと誓い合う。
それから 10 年の時が流れた、1998 年。雫は、児童書の編集者として出版社で働きながら夢を追い続けていたが、思うようにいかずもがいていた。もう駄目なのかも知れない―――そんな気持ちが大きくなる度に、遠く離れたイタリアで奮闘する聖司を思い、自分を奮い立たせていた。
一方の聖司も順風満帆ではなかった。戸惑い、もどかしい日々を送っていたが、聖司にとっての支えも同じく雫であった。ある日、雫は仕事で大きなミスをしてしまい、仕事か夢のどちらを取るか選択を迫られる。答えを見つけに向かった先は―――。

『耳をすませば』(2022年)
原作:柊あおい「耳をすませば」(集英社文庫<コミック版>刊)
監督・脚本:平川雄一朗
主題歌:「翼をください」杏(ソニー・ミュージックレーベルズ)

出演
月島雫(大人):清野菜名
天沢聖司(大人):松坂桃李
杉村竜也(大人):山田裕貴
原田夕子(大人):内田理央
月島雫(中学生):安原琉那
天沢聖司(中学生):中川翼
杉村竜也(中学生):荒木飛羽
原田夕子(中学生):住友沙来
堀内部長:音尾琢真
津田みどり:松本まりか
高木洋輔:中田圭祐
月島靖也:小林隆
月島朝子:森口瑤子
園村真琴:田中圭
おじいさん:近藤正臣

写真提供:(C)日テレ

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