米の武器供給停止は誤ったメッセージ、駐米イスラエル大使が批判

Jonathan Landay Arshad Mohammed

[ワシントン 9日 ロイター] - バイデン米大統領がイスラエルへの武器供給停止に言及したことについて、イスラエルのヘルツォグ駐米大使は9日、イスラエル軍によるガザ南部の都市ラファへの侵攻計画を巡って依然として協議が行われている中で、こうした発言が公になったことは「容認できない」と主張した。

バイデン大統領は8日、イスラエル軍がラファに大規模侵攻した場合、イスラエルへの武器供給を停止すると警告した。バイデン氏が武器供給停止について公に言及したのは初めて。

ヘルツォグ駐米大使は、カーネギー国際平和財団のウェビナーで、米国が武器供給を停止すれば「イスラム組織ハマスと域内のわれわれの敵に誤ったメッセージを送ることになる」と語った。

ヘルツォグ氏は、イスラエル当局がここ数週間にわたりラファ作戦について米政府高官と話し合っていると説明。「ラファ住民のための計画を策定し、その計画を実行することなしに、侵攻するつもりはないとはっきりと伝えている」とした。

こうした協議を終える前に、武器供給を停止するという話が公になったことは、遺憾であり受け入れがたいと述べた。

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