メタバース関連サービス、利用のきっかけ1位は「友人や家族の利用」【博報堂DYホールディングス調査】

博報堂DYホールディングスは「メタバース生活者定点調査2023」を実施。前回調査である2022年の「メタバース生活者意識調査」との比較を踏まえ、メタバースに関する現状の生活者意識や動向を調査した。

以下、一部内容を紹介する。

メタバース関連サービスの認知率は40.5%に

まず、メタバース関連サービスの認知率を調査。全体では40.5%(前年比4.3ポイント増)となり、うち「利用経験あり」は8.4%(前年比0.1ポイント増)に。メタバース関連のサービスを認知している人は40.5%、推計約3,294万人という結果だった。

なお同調査では、約50のメタバース関連サービスを提示し、2~3ヵ月に一度以上いずれかのメタバース関連サービスを利用している人をメタバース利用層と定義している。

利用のきっかけ、約60%が「友人や家族が利用していたから」

次に、メタバース利用層の趣味と性格を調べた。趣味を全体差分降順で確認すると、テレビゲームが34.0%(全体差分+13.0ポイント)、ゴルフが15.4%(全体差分+9.3ポイント)、ジョギング・ランニングが19.0%(全体差分+9.3ポイント)、ジム・フィットネスが16.3%(全体差分+7.2ポイント)と続き、ゲーム以外の趣味を持つ層にも利用が広がっていることがわかった。

性格については「ゲームをプレイすることが好き」の61%(全体差分+13.5ポイント)に次いで、「いつも楽しそうだねと人に言われる」28.4%(全体差分+7.9ポイント)や、「ノリがよく、ハメを外すこともある」28.8%(全体差分+7.0ポイント)が高くなった。

メタバースサービスの利用を始めたきっかけを尋ねると、「友人や家族が利用していたから(60.4%)」「好きなYouTube配信者/実況者が紹介・利用していたから(45.0%)」「オンライン上のフレンドが利用していたから(31.2%)」が上位3項目となった。

旅行・スポーツ観戦・リラックス体験・アバター関連の年間課金額が増加

続いて、利用層のメタバース内での活動ジャンルを質問。「ゲームの体験(52.7%)」「街歩きや散歩(46.2%)」「リアル・現実世界の友達とのコミュニケーション(44.6%)」「メタバース空間の友達とのコミュニケーション(43.6%)」が上位にランクインした。

また、メタバースにおける平均年間課金額を調べると、ゲーム体験が6,907円(-4,860円)、買い物体験が13,425円(-2,092円)とそれぞれ減少。一方で増加しているカテゴリーおよびその金額は、旅行が21,265円(+6,591円)、アバター購入が11,552円(+5,916円)、リラックス体験が9,140円(+3,738円)、スポーツ観戦が12,573円(+3,096円)となった。

【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査時期:2023年11月
調査対象:全国15~69歳の男女
調査機関:マクロミル
分析/集計:エム・アール・エス広告調査
有効回収サンプル数:事前スクリーニング調査78,952サンプル、本調査3,525サンプル

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