鳥山明さんを企画展で追悼 合志マンガミュージアム デビュー作や掲載誌も

「Dr.スランプ」や「ドラゴンボール」などを並べた本棚=4月23日、合志市
閲覧コーナーには、外国語の「ドラゴンボール」の漫画本を並べている=23日、合志市

 合志市の合志マンガミュージアムは、3月に亡くなった漫画家の鳥山明さんを追悼する企画展を開催している。鳥山さんの作品が表紙を飾った「週刊少年ジャンプ」を展示するほか、「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」など人気作品の単行本などを読むことができる。6月末まで。

 追悼展では、鳥山さんの作品が掲載された「週刊少年ジャンプ」を21冊展示。デビュー作「ワンダー・アイランド」が載った1978年52号、「ドラゴンボール」の連載500回記念(95年7号)や最終回(95年25号)など、貴重な所蔵品が並ぶ。ゲームなど関連グッズのほか、ミュージアムスタッフが作った年譜も掲示した。

 閲覧コーナーの単行本は、「Dr.スランプ」と「ドラゴンボール」の全巻や、短期集中連載した「COWA!」「カジカ」「SAND LAND」、読み切り作品を収録した「鳥山明○作劇場」など。いずれも館内で読める。スペイン語やデンマーク語で翻訳された「ドラゴンボール」の漫画本もある。

 企画した南木伶さん(38)と安在渉さん(28)は「ドラゴンボールは今の子どもたちにも大人気。偉大な漫画家が亡くなったのはとても残念だが、ミュージアムとして鳥山先生の作品を保存し、後世につないでいきたい」と話す。

 6月29日夜~30日朝は、夜通し開館する「ナイトミュージアム」を開催。橋本博館長とファンが鳥山作品について語り合うイベント(29日午後9時半から1時間)も。参加費千円。先着30人。

 休館日は月曜(月曜が祝日の場合は翌日)と毎月末日。大人・大学生300円、中高生100円、小学生以下無料。午前10時~午後6時。同館☎096(273)6766。(豊田宏美)

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