パリ切符へ照準、東邦銀行・佐々木 世界パラ陸上前に練習公開

世界パラ陸上に向けて練習を積む佐々木=福島大

 神戸市で17日に開幕するパラ陸上の世界選手権を前に、女子200メートルと400メートル(視覚障害T13)に出場する東邦銀行陸上競技部の佐々木真菜(26)=福島市出身=は9日、福島大で練習を公開した。400メートルは今夏のパリ・パラリンピックの出場枠獲得が懸かっており「順位とタイムをしっかり狙っていきたい」と意気込みを語った。

 佐々木は吉田真希子監督の指導を受けながら、走りのリズムや体勢などを確認して調整した。現在はスタートからの加速の強化に力を入れており、「スプリント力は良い感じになってきている。持久力も大事になってくる中で強化できている」と手応えを語った。

 パラリンピックの出場枠が懸かった昨年7月の世界選手権では、400メートルで58秒02で5位だった。今大会はすでに出場枠を得ている選手を除き上位2人以内に入れば出場枠を獲得できる。

 吉田監督は「100%の力を発揮できればメダルに限りなく近いところまで行ける」と期待。佐々木は初めて日本で開かれる世界選手権に向けて「タイムは57秒台前半で、決勝ではメダルを目指す。いつも応援してくださる皆さんに結果で恩返しがしたい」と語った。

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