ツシマヤマネコ 3匹誕生 名古屋市の東山動植物園 長崎・対馬の天然記念物

生まれた3匹のツシマヤマネコと母親(名古屋市東山動植物園提供)

 名古屋市東山動植物園は9日、飼育している国の天然記念物ツシマヤマネコが3匹の赤ちゃんを出産したと発表した。性別は成長してから確認する。
 東山動植物園によると、母親の「レイラ」(5歳)が9日午前3時40分から同5時ごろにかけて産んだ。レイラは4月末に実施したエックス線検査で妊娠しているのが確認された。
 ツシマヤマネコは対馬にだけ生息する野生のネコ。現在の生息数は推定で90~100匹。絶滅が危惧されており、環境省と全国の動物園などが連携し、繁殖などの保護に力を入れている。同省によると、国内での飼育数は10施設で計34匹となった。

© 株式会社長崎新聞社