岡山県津山市中北上の少林寺で、県内では珍しいヒトツバタゴの木が真っ白な花をたわわに咲かせ、参拝者らの目を楽しませている。
「なんじゃもんじゃの木」の別名で知られるモクセイ科の落葉樹で、参道わきにあり樹高約10メートル。今週初めから無数の糸状花をほころばせ、若葉を覆わんばかりにすがすがしい彩りを見せている。珍木の存在を知る地域の人たちが愛(め)でていくほか、少し離れた国道からも目を引くため、ドライブ中に立ち寄る人も。
ヒトツバタゴは、自生地が長野、岐阜、愛知県などに限られ、天然記念物に指定している地域もある。
清涼晃輝住職(45)は「木全体を染めるように咲くが、間近で見ると繊細でかれんな花。この週末まで楽しめるだろう」と話している。
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無数の糸状花をほころばせたヒトツバタゴ