世界パラ陸上代表の佐々木真菜(東邦銀行)が練習公開 目標のパリ・パラ出場へ「結果求められる」

世界選手権に向けて調整する佐々木

 パラ陸上の世界選手権女子視覚障害T13クラスの200メートルと400メートルにエントリーした佐々木真菜(東邦銀行)は9日、福島県福島市の福島大陸上競技場で練習を公開した。400メートルはパリ・パラへの国・地域としての出場枠獲得を懸けたレースとなり、2位以上に入れば東京パラに続く2大会連続出場に大きく前進する。「パリ・パラに向けた結果が求められる。400メートルは57秒台前半とメダル獲得を目標に頑張りたい」と意気込みを語った。

 昨年7月にパリで開かれた世界選手権では5位となり、4位までに与えられるパリ・パラ出場枠を0秒08差で逃した。悔しさをばねに瞬発力と持久力を重点的に強化してきた。本番でも練習と同じ気持ちでレースに臨めるように、メンタルトレーニングにも取り組んできた。「最後の100メートルでしっかり粘り切る自分の持ち味を発揮したい」と力を込めた。

 東邦銀行陸上部の吉田真希子監督は「東京パラからの3年間で競技に対する理解や技術が深まった。100%の力を出し切ればメダルも獲得できる」と期待した。

 この日の練習では、吉田監督の助言を受けながらスタートの動作やフォームを入念に確認した。

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