同じモデルでも「すごく良くなった」 西郷真央が新アイアン携え米国へ“とんぼ返り”

日本では「今後のクラブの相談もしてきた」(撮影/Shizuka Minami)

◇米国女子◇コグニザント ファウンダーズカップ 初日(9日)◇アッパーモントクレアCC (ニュージャージー州)◇6536yd(パー72)

主戦場の試合がなかった前週のオープンウィークを、西郷真央は日本で過ごした。8位に入った直近の「JMイーグルLA選手権」で痛めた右手首の治療とクラブ調整に奔走。「充実した1週間」を送れたと満足げに話す。

昨年からクラブ契約フリーで戦う中、アイアンは5歳で握ってプロ転向後もサポートしてもらってきたミズノ製を使い続けている。一時帰国のタイミングで「1カ月半くらい前から頼んでいた」アイアンをゲット。モデル自体は同じ「JPX 923 FORGED」でも、「ちょっと抜けを良くするために」バウンスの形状を変えたという。

前作は「9番だけちょっと“個体差”で飛距離が出ていて、(ロフト角を)0.5度寝かせていた」と話すほど、繊細な感覚の持ち主。精密に作られていても気になる個体差が「少ない」メーカーとして、ミズノに信頼を置いている。今回のアイアンも練習場のマット、練習日のコースと感触を確かめ、「もう全然違くて。すごく良くなった」と投入を決めた。

ショットのフィーリングは格段に良くなった(撮影/Shizuka Minami)

1アンダー49位で初日を終えて「今週はラフがすごく重いけど、抜け感はいつもより良い」と手応えを深めた。一方で痛めた手首のためにも「ラフにはあまり入れないようにしたい」と、長いシーズンを見据えた警戒は怠らない。

短い日本滞在でフィジカル面も整え、プレーに支障はない状態。「こっちで戦う上ではこれからもついてくるもの。自分の体としっかり相談しながら練習量を制限したり、コンディションを見て調整していかなきゃ」と課題に向き合っていく。

2つのボギーは、9番、14番といずれもパー5で喫した。ティショットのミス、3パットとそれぞれスコアを落とした要因ははっきりしている。「初日にしては“まずまず”だと思うので、あしたも引き続き頑張りたい」と冷静に話した。(ニュージャージー州クリフトン/石井操)

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