長崎県島原市内で行方不明になった50代女性の発見に貢献したとして、島原署は9日、嘱託警察犬指導手、栗﨑栄さん(58)=長崎市矢上町=と、嘱託警察犬サム(雄、5歳)に署長感謝状とドッグフードを贈った。サムが行方不明者を見つけたのは、今年2月の諫早市内の事案に続き2回目。
同署などによると、4月17日午前10時ごろ、女性が暮らす島原市内の施設関係者から「昨夜から姿が見当たらず、探しても見つからない」と同署に相談があった。命にかかわる可能性もあったため、同署は県警本部を通じ警察犬の出動を要請した。
サムは、靴のにおいを手がかりに同日午後0時50分ごろ捜索を始め、1時間半後に施設から約500メートルの市道に座り込んでいた女性を見つけた。けがはなかったが、疲れ切った様子だったという。
サムはシェパードで、生後4カ月から訓練を開始。2歳で嘱託警察犬になり、年10~15回出動。昨年からは災害救助犬にも登録している。
同署であった贈呈式で、松尾文則署長が「サムくん、ありがとう」とねぎらい、栗﨑さんに感謝状とビーフジャーキー10束を手渡した。
栗﨑さんは「サムは普段はおっとりした性格だが、発見してくれほっとした。これからも頑張ろうと伝えたい」とほほ笑んだ。
警察犬のサムに感謝状 行方不明者を発見、今年2回目 長崎・島原署
- Published
- 2024/05/10 11:55 (JST)
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