ドッジボールで全力交流 宇都宮で県内外の小学生、台湾からも参加

台湾のチームと試合をする本県のチーム(奥)

 【宇都宮】小学生対象のドッジボール大会「開倫ユネスコ杯国際親善大会」がこのほど、日環アリーナ栃木で2日間にわたり開催された。県内外のチームのほか台湾から2チームが参加し、競技を通し国際交流を果たした。またエキシビションマッチとして、ボール5個を使うドッジボール「マルチボール」の日本代表チームが国内で初めて試合を行い、迫力あるプレーで子どもたちを魅了した。

 大会は子どもたちの健全な育成やドッジボールの普及、地域交流などを目的に、平和教育活動に取り組む開倫ユネスコ協会(足利市)が主催した。

 県内外60以上の国内チームに加え、協会側が招いた台湾の潮音(ちゅおーいん)小と埔心(ぷーしん)小の2チームが参加。各日6組に分かれてリーグ戦を行った後、トーナメント戦を実施した。佐野市で活動するブルーイースターズの飯野月翔(いいのらいと)さん(11)は埔心小と戦い「どんなチームか楽しみだった。球が速くて、強かった」と振り返った。

 2日間とも児童の試合の合間にエキシビションマッチを行い、日本代表と香港代表が計6試合を披露した。日本代表は1月にサウジアラビアで行われたアジア選手権で女子1位、男子2位、男女混合3位の成績を収め、ワールドカップの出場権を獲得している。

 ドッジボールの中でも、日本で親しまれているボール1個の「シングルボール」に対し、国際的に主流なのがマルチボール。児童らはコートサイドで観戦しながら、両チームに熱い声援を送った。

 日本代表の服部勝太(はっとりしょうた)主将(32)は「プレーを通して、子どもたちに夢や希望を与えられたらうれしい」。吉田隼也(よしだとしや)総監督(43)は「子どもたちが夢や目標を持てるよう、世界一を目指したい」と話していた。

香港代表とエキシビションマッチに臨む日本代表(奥)

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