QBゴフの契約延長は「最優先」とライオンズGMホームズ

デトロイト・ライオンズのジャレッド・ゴフ【AP Photo/Mark J. Terrill】

オフェンシブタックル(OT)ペネイ・スウェルならびにワイドレシーバー(WR)アモン-ラ・セント・ブラウンと長期契約を結んでから2週間後、デトロイト・ライオンズの焦点はこのスポーツで最も重要なポジションと言われるクオーターバック(QB)に移った。

かつてロサンゼルス・ラムズにドラフト全体1位で指名されながらも期待に応えられなかったQBジャレッド・ゴフは、ライオンズに移籍してからは確かな実力を示してキャリアを再スタートさせている。まもなく、ゴフはその実績に見合った報酬を受け取ることになるだろう。ただし、それには少し忍耐が必要だ。

現地8日(木)にデトロイトのラジオ番組『97.1 The Ticket(97.1ザ・チケット)』に出演したライオンズのジェネラルマネジャー(GM)ブラッド・ホームズは、次のように述べた。

「彼は契約延長に値する。これはわれわれにとって重要なことであり、最優先事項だ。両サイドが実に精力的に交渉を進めている。こうしたプロセスには時間がかかるんだ」

ゴフは最近何度も、2021年1月のトレードでラムズからライオンズへ移籍し、新たなスタートを切ったことに感謝していると公言しており、4月にはデトロイトに“長くいたい”と語った。2022年にプロボウルに選出されたゴフは、2023年には攻撃コーディネーター(OC)ベン・ジョンソンの下でプレーし、ライオンズを30年ぶりのディビジョンタイトルへと導いている。ジョンソンOCは2024年に他のチームのヘッドコーチのポジションを追求せず、ライオンズにとどまることを選んだ。

両者は意見が完全に一致しているように見える。おそらく、もうすぐ正式な合意に達するだろう。なぜなら、契約を結ぶのに最も適した時期が、まさにこの夏だからだ。

通常、チームと選手がパートナーシップの延長に同じ程度に熱心であれば、最終的には契約を結ぶことになるものだ。理想は7月下旬に始まるトレーニングキャンプ前に契約がまとまることだが、ライオンズは2025年にゴフにフランチャイズタグをつけるという選択肢を持っているため、契約延長なしでゴフに2024年シーズンをプレーさせることも可能だ。

しかし、ゴフがホームズGMにこれ以上何かを証明する必要があるとは考えにくい。問題はただ契約の金額をどうするかということだけだ。

ホームズGMはスウェル、セント・ブラウン、ゴフの契約延長について「完璧な世界では、3人ともすぐに契約を結んでいたはずだ。さささっという調子でね。しかし、こうした契約については特にクオーターバックの市場を考えると時間がかかるものだ。それでも、契約が成立すると私は信じている」とコメント。

ライオンズは2024年シーズンに向けて明確な一体感を持って臨んでいる。その目標は補強を行い、再び頂点を目指すことだ。ゴフはライオンズにとって、非常に重要な存在であり、その計画の核心部分と言える。契約がまとまるまでにあと数カ月かかるかもしれないが、ゴフとライオンズの間に亀裂がないことを知って、ファンは安心して眠れるだろう。

【KO】

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