王林「1番うれしいランキング」青森県民が選ぶ自慢のスターで圧勝、評価される理由とは?

タレントの王林が5月1日放送の『県民スター栄誉賞』に出演。青森県民が選ぶ“県民スター栄誉賞”に見事選出された。

都道府県ごとに1000人ずつ、計47000人を対象に行われたアンケート調査によって、まず“地元の顔”として数十名がピックアップされる。その数十名に対して「認知度」「好感度」「地域貢献度」「スター性」「他県の人に自慢したい度」の5つの指標で評価を行い、総合評価によってえらばれるのが“県民スター栄誉賞”。単なる人気アンケートではない“地元民が誇る自慢のスター”となる。ちなみにアンケートを実施したのは『都道府県魅力度ランキング』を調査している団体“ブランド総合研究所”で、信ぴょう性は折り紙付きだ。

青森県民への調査では、俳優の松山ケンイチ、サッカー日本代表の柴崎岳、レスリング元日本代表の伊調千春・馨姉妹などが“地元の顔”として挙げられていた。その中でも特に注目されたのが演歌歌手の吉幾三。ねぶた祭りをテーマにした「立佞武多」(たちねぷた)という曲は県内ほぼすべての小学校の運動会で全校生徒が踊る定番曲となっており、自らも祭りのシーズンになると青森を訪れるという。

その集客力は「吉幾三さんが出るとなったら人の集まりが違う」と地元民が語るほど。さらに1984年にリリースした『俺ら東京さ行ぐだ』の大ヒットにより1億円で建設されたといわれる自宅、通称“俺ら東京さ行ぐだ御殿”は、その真っ白な外観から“ホワイトハウス”と呼ばれ現在も観光名所となっている。また、県南西部の西目屋村では夕方になると吉が村のために作った曲が子供に帰宅を促すチャイムの役割を果たしており、子供たちも「先生に怒られないために時間を教えてくれる人」と、ちょっと変わった形ではあったが吉への感謝を語っていた。

また、スタジオゲストの王林も上位候補として注目されていた。「(改名もできるのに)そのまま王林って名前使ってリンゴもアピールしてくれてるしうれしい」と地元の若者からの支持も大きい。また、バラエティ番組でのおちゃめな姿とは裏腹に、大学の卒論テーマは『青森の伝統工芸品の販路拡大』という地元の産業の未来について真面目に考えるもの。王林とコラボして津軽塗のアクセサリーを販売する店の店主は「“伝統的な津軽塗があるのに後継者不足なのが残念”だと、本気で思ってるんだなという感じで胸に来たんですよ」と、マジメに地元を愛する王林の一面を語っていた。

スタジオゲストのタレント・伊集院光は「ホントにちゃんと地元民に聞いてるんだなと思ったのは、“伊奈かっぺい”さんっていう渋いとこが(地元の顔の中に)入ってるんですよ」と、青森を代表するローカルタレントの名前を挙げて今回のアンケート調査への信頼感を強くしていた。ちなみに伊奈かっぺいはかつて日本テレビで歌手の和田アキ子と共に冠番組を持っており、スタジオではこの番組にMCの所ジョージが出演していた回の様子が公開された。若かりし日の破天荒な振る舞いに所は「事前に言ってもらえませんか?」と恥ずかしそうにしていた。

注目の結果発表。10位から3位までにランクインした人の名前が発表される中、注目の吉幾三は6位という結果に。そして進行のフリーアナウンサー・藤井貴彦の「王林さんの名前はまだ入っていない!」という言葉通り、ここまでに王林の名前は無し。果たして王林は1位か、2位か、あるいは11位以下なのか…

そして1位と2位が一気に発表され、1位に輝いたのは王林!2位の松山ケンイチに20ポイント以上の大差をつけての圧勝となった。5つの指標のうち4つで1位を獲得しており、グラフはきれいな五角形を描いていた。調査を担当したブランド総合研究所の田中章雄さんによると「他県の人に自慢したい度」ではアンケートに参加した1000人の青森県民全員が1位に挙げて100点満点となっていたという。さらに地元の認知度向上やイメージアップなどの貢献度も県民の8割が評価していたという分析に、王林本人はやや恐縮したような表情を浮かべていた。

しかし『県民スター栄誉賞』特製のトロフィーを手渡されると笑顔を浮かべ、「青森のために頑張りたいと思って、芸能じゃなくても何か青森のためになればと思って頑張ってたので、それをちゃんと見てくれてる人がいるんだなっていうのが。今までのいろんなランキングもあったけど、1番うれしいランキングだなと思います!」と喜びを爆発させていた。

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