ＫｉｎＫｉＫｉｄｓの堂本剛（４５）が、１０月公開予定の映画『まる』で主演を務めることが明らかになった。主人公と剛の“共通点”にも注目が集まっている。
剛が映画の主演を務めるのは１９９７年に公開された『金田一少年の事件簿 上海魚人伝説』以来２７年ぶり。ここ最近は音楽活動が中心となっていた剛だが、監督と企画プロデューサーから約２年間に及ぶ熱烈なオファーを受け、「自分が必要とされている役なら」と心を動かされ出演に至ったという。
剛が久しぶりに映画で主演を務めるという発表に、
《上海魚人伝説懐かしすぎる…なんなら自分のお小遣いで初めて行った映画かもしれない》
《「金田一少年の事件簿 上海魚人伝説」っていう文字の並びを見るだけでなんかすごいわくわくしちゃう》
といったコメントが殺到。Ｘ（旧ツイッター）では「金田一少年の事件簿 上海」がトレンド入りするほどだった。
映画『まる』で剛が演じるのは、美大卒ではあるもののアートで身を立てることができず、人気現代美術家のアシスタントをしている男・沢田。独立する気配もなければ、そんな気力さえも失って、言われたことを淡々とこなす日々に慣れてしまっている。
そんな沢田がある日、通勤途中に事故に遭い、腕のケガが原因で職を失ってしまう。部屋に帰ると床にはアリが１匹。そのアリに導かれるように描いた「○（まる）」を発端に日常が「○」に浸食され始める奇想天外な物語。
監督・脚本を務めるのは『バーバー吉野』（２００３年）、『かもめ食堂』（２００６年）などの作品が今でも根強く支持されている荻上直子氏（５２）。２０１７年公開の『彼らが本気で編むときは、』がベルリン国際映画祭・観客賞＆審査員特別賞、２０２３年公開の『波紋』では日本映画批評家大賞・監督賞を受賞している。
■「寝不足で……」若き日の剛と主人公が“濃厚シンクロ”
主演にあたって剛は《主演でお芝居させていただくのは久しぶりです》とコメント。主人公の沢田については、寝不足で誰のために何のために働いているのかも考えられない毎日を過ごしていて顔色もよくない。目の下にはクマ、顔の筋肉も動いていないと言及。
沢田を演じるうえで《いろいろを整えることをやめて崩すイメージで演じさせていただきました》と語った。
「実際のコメントはなかなかの長文ですが、文面からは剛さんの真面目な性格、作品に真摯に取り組んだことがうかがえます。そして主人公の沢田は剛さんとかなりシンクロしている点もありますよね」（女性誌編集者）
１０代の頃の剛はキンキの活動に加え、『金田一少年の事件簿』（日本テレビ系）などの人気ドラマに出演したことで大ブレイク。多忙すぎた当時について「記憶がほとんどないです」と振り返ることも少なくない。
２０２３年１２月のラジオ番組『ＫｉｎＫｉ Ｋｉｄｓ どんなもんヤ！』（文化放送）でも「もう本当に睡眠時間なかったんで、もう勝手に倒れちゃうんですよね。やっぱ働いてると。それで倒れたときに、それが１回とかであればいいんですけどね、結構倒れてたから」と若手時代は多忙でたびたび倒れることがあったと告白していた。
■2024年は「結婚＆独立」の新展開
そんな剛が沢田を演じることに対して、
《待って堂本剛にやって欲しい役すぎるだろ》
《主人公の沢田役、自分を見失っている男の心情を堂本剛さんがどう演じるか楽しみ》
《ほぅ これまた難しそうな…つよしさんの役者さんとしての表現、すごくすごく楽しみ》
といった意見も寄せられている。
「これまではキンキの活動、ソロでの音楽活動がメインで、体調面を考慮すると長期拘束されてしまう映画やドラマへの出演は難しかったという事情もあったのではないでしょうか。しかし、２年にわたる熱烈なオファーで２７年ぶりの主演が実現したと。
今回の主演映画もそうですが、今年に入ってから剛さんは新たな展開を迎えていますよね」（前出の女性誌編集者）
１月１１日、剛はももいろクローバーＺの百田夏菜子（２９）と結婚したことを発表。２月２２日には旧ジャニーズ事務所から独立することを発表し、３月３１日をもって退所した。
「映画はすでにクランクアップしているということで、実際の撮影などは結婚の前でしょうが、映画製作と同時に百田さんとの結婚と独立の話も動いていたと考えられます。
妻の百田さんにも、剛さんとの結婚でファッションなどに変化が出ているといった声も上がっていますが、剛さんにも結婚と独立で多少なりとも心境の変化があったのではないでしょうか。２７年ぶりの映画主演を剛さんが決めた背景には、その辺のことも関係していたのかもしれませんね」（前同）
自身の過去とシンクロする部分もありそうな主人公。そして、その役をどう演じているのかにも注目が集まる剛の２７年ぶり主演映画の公開を、楽しみに待ちたい。
