井上尚弥への“米国で戦え”の声に反論 元WBO王者「来る必要ない。この男は普通じゃない」

井上尚弥【写真:荒川祐史】

元WBO世界スーパーライト級王者のクリス・アルギエリ氏が力説

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)の試合開催地について、元WBO世界スーパーライト級王者が自論を展開している。6日に東京ドームで元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)に6回1分22秒TKO勝ち。早朝の米国から試合を見届けた元王者は「この世のものではなかった。彼は米国に来る必要なんてない!」と主張している。

3度のダウンを奪う逆転TKOで4万3000人を熱狂させた井上。世界からの注目度も高く、米国開催を望む海外ファンも多い。そんな中、米専門メディア「プロボックスTV」の番組「ディープ・ウォーター」に出演した元WBO世界スーパーライト級王者のクリス・アルギエリは世間の「米国で試合をするべき」という声に反論した。

米国在住のアルギエリは朝6時半に起床し、ネリ戦を観戦していたという。何度も叫び声を上げるほど試合内容に興奮。「非常にエキサイティングな戦いだった。122ポンド(スーパーバンタム級)の試合のために、5万人近くが東京ドームに。これはこの世のものじゃない」と観客の熱狂ぶりに驚きを口にし、「だから、彼は米国に来る必要なんかないと私は主張したい」と力説した。

東京ドームの観客席を埋め、時差のある海外からも視聴される状況を説明したアルギエリは「この男のスターパワーは普通じゃない。リングに向かって行く時にはロックスターがギターを弾きながらみんなを興奮させていた。この男は楽しませてくれるんだ」と熱弁。“米国で戦え”の論調を疑問視していた。

THE ANSWER編集部

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