さいたま国際芸術祭、過去最多49万人超が参加 経済波及効果は63億6700万円、コロナ禍の3倍超 飲食や宿泊など支出が増えた可能性 目標の30万人を大幅に上回る

子ども対象の鑑賞プログラムなど数多くの市民プロジェクトが開催された=2023年10月29日、さいたま市大宮区の旧市民会館おおみや

 さいたま市は、昨年10月7日~12月10日に開催した「さいたま国際芸術祭2023」の来場者を含む参加者数について、過去最多の49万820人に上ったと発表した。経済波及効果は約63億6700万円で、コロナ禍で規模を縮小して開催した前回20年の3倍を超えたとしている。

 国際芸術祭は、大宮区の旧市民会館おおみやをメイン会場に、市内の文化施設など各所で開催された。市文化政策室によると、参加者数は、メイン会場のアートプロジェクト(39事業)が5万7932人、市民プロジェクト(147事業)が23万3501人、連携プロジェクト(59事業)が15万2314人、その他の関連事業(18事業)が4万7073人。計263事業で延べ49万820人となり、目標の30万人を大幅に上回った。

 さいたまトリエンナーレとして開催した16年の第1回は42万7334人、20年の第2回はオンラインを含め40万3641人だった。「共につくる、参加する」がテーマで、市民プロジェクトが前回の80事業から大幅に増え、参加者数が増加したという。

 経済効果は来場者ら749人のアンケート結果から算出した。コロナ禍が明け、飲食や宿泊などの支出が増えたことが影響したとみている。

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