新潟水俣病の式典も環境相出席を 被害者側、意見交換も要望

新潟水俣病の県主催式典に伊藤環境相の出席を求め、記者会見する被害者団体の曽我浩さん(左)と小武節子さん=10日午前、新潟県庁

 新潟水俣病の被害者団体は10日までに、病気の公式確認から59年となる31日に新潟県が主催する式典へ、伊藤信太郎環境相が出席することを求める要望書を環境省に提出した。終了後には伊藤氏との意見交換の場を設けることも求めた。9日付。

 熊本県水俣市での伊藤氏と患者団体の懇談時に、被害者らのマイクが切られて発言が遮られた問題を受け、伊藤氏が再び懇談すると表明したのを踏まえた対応。

 県が31日に開くのは「歴史と教訓を伝えるつどい」。伊藤氏は10日の記者会見で、政務官の派遣を検討していると述べた。

 新潟水俣病阿賀野患者会の曽我浩会長代行は「新潟が低く見られているようだ」と不満を口にした。

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