葉山町立長柄小で「NAOKO☆宇宙アサガオの種」のリレー式 逗子市・葉山町

山崎さんのメッセージを聞く児童たち

宇宙飛行士の山崎直子さんが宇宙に持っていき、地球を238周、15日2時間47分10秒旅をして帰還した、JAXA種子島宇宙センター生まれの「NAOKO☆宇宙アサガオの種」。その直系のアサガオを全国の小学校で育て、収穫した種子を他地域の小学校にリレーする取り組みが行われている。

山崎さんと葉山アイス製造者の山口さんが知り合いだったことがきっかけで、葉山へのリレーが決まった。

4月25日には長柄小(長谷川泰子校長)で「種子を受け取るリレー式」が実施され、3年生100人が参加。児童は山崎さんからの「命を大切にし、思いやりの心をつないでいって」というビデオメッセージを聞き、同プロジェクト主催の(株)宙(そら)だよりスタジオ・田中利秋さんから、これまでの経緯を聞いた。

最初の宇宙アサガオの種は2010年に日本宇宙少年団福島分団に4粒渡された。その直系の種をもらい受け、2020年4月に香川県小豆島町立星城小から始まったリレーは、高知県吾川郡仁淀川町立長者小、山形県飯豊町立第一小、熊本県八代市立八竜小・大分県竹田市立竹田小と続き、今回、長柄小にバトンが渡った。八竜小と竹田小からは100粒ずつの種子とメッセージが託された。来年は大阪府八尾市と大阪市の小学校にリレーし、大阪・関西万博内での開花を目指すという。児童代表として種子を受け取った濱中理都(りつ)さんは「大事に育てたい」と語った。

田中さんが児童に課したミッションは2つ。「アサガオがいつ咲くかを確認すること」「種の数を数えることで、花がいくつ咲いたか調べること」。今までの参加校で収穫した種子が一番多かったのは八竜小学校の2万5550粒。田中さんは「ぜひ新記録を目指してください」と児童にエールを送った。

託されたアサガオの種子

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