佐藤健、中国訪問で大歓声 現地ファンに“長澤まさみからの宿題”を相談「オススメありますか?」

佐藤健【写真:(C)2024「四月になれば彼女は」製作委員会】

国内興行収入11.4億円、観客動員数84万人を突破

俳優の佐藤健が主演を務める映画『四月になれば彼女は』が公開から49日間で、興行収入11.4億円、観客動員数84万人を突破したことが10日、発表された。また、18日の中国公開に先駆けて、原作者・川村元気氏と共に現地でのメディア取材を受け、舞台あいさつに臨んだ際の様子が公開された。

世界28か国で出版され、200万部を超えるベストセラーとなった『世界から猫が消えたなら』など、数々の話題作を生み出してきた川村氏が執筆した、45万部突破のベストセラー恋愛小説『四月になれば彼女は』(文春文庫)が映画化し、公開中。本作で長編映画に初めて挑戦する山田智和氏が監督を務め、撮影監督には今村圭佑氏、音楽は小林武史氏が担当した。さらに、主題歌の藤井 風の新曲『満ちてゆく』が、本作をより美しく鮮やかに華を添えている。

3月22日に全国にて公開された本作は公開から49日間がたち、日本国内で興行収入11.4億円、観客動員数84万人を突破した。

そして、中国での5月18日公開に先駆け、主演の佐藤と川村氏が現地を訪れ、ファンに向けて舞台あいさつなどキャンペーンを行った。日本での大ヒットもさることながら、世界各地域での配給が決定。タイ(4月11日)・香港(同25日)・マカオ(同)、5月17日にはベトナム・同18日には中国での公開と続く。以降も台湾や韓国での公開も控えており、世界で人気を博している。

今回は18日より現時点で全土公開を予定している中国に訪問。8日に現地でのメディア取材を受け、舞台あいさつを4回行い、1000人を超える観客と交流した。観客を前に2人が登壇すると、会場からは割れんばかりの声援が起こり、佐藤は「中国の皆さんにお会いできて本当に光栄です」とコメント。川村氏は「佐藤健くんと一緒に作ったこの作品を、大好きな中国に持ってこれたことを本当にうれしく思います」とあいさつし、本作への想いや恋愛への価値観など魅力をたっぷりと語った。

川村氏が「中国には何度も来ていて、麗江(リージャン)で作品を撮ってみたいなと思っていますし、劉慈欣(リュウ・ジキン)さんの小説の大ファンなので、いつか彼と映画を作りたいなと思っています」と伝えると会場からは期待の拍手が沸き起こった。

さらに来場者から事前に送られたメッセージを佐藤本人が読むコーナーも実施。佐藤への愛情あるメッセージをはじめ、現地でのおいしい食べ物やオススメのスポットなどについてファンから直接教えてもらうなど、交流を深めた。

佐藤が「長澤まさみさんにおいしい食べ物をお土産に買って帰るという宿題があるのですが、どなたかオススメはありますか?」と笑顔で呼びかけると、観客から教えてもらうという一幕も飛び出し、和やかで笑いの絶えない舞台あいさつとなった。

また、佐藤は中国内の街中で撮影や北京の伝統的な朝食・豆汁(緑豆を煮てから、すりおろして作った豆乳を乳酸発酵させた、少し酸味のあるスープ)を体験。街並みや文化にも触れ、中国を全身で体感するキャンペーンとなった。

佐藤は本作について「藤代という役を演じたら恋愛の正体が掴めるかもしれないと思って、ぜひやりたいと思いました。ご覧頂いた皆さまの感想がこんなにも違う映画は初めてで、みなさんそれぞれの愛の形があるのだなと感じましたし、僕も気が付かされることが多かった作品です。やっと中国の皆さんにも観ていただけることをうれしく思います」とコメント。

続けて「いつも応援してくださる皆様に愛を届けようと中国の地を訪れましたが、こうして直接お話してみて、本当に皆様からの愛が伝わってきて感動しました。この想いを受け取って日本に戻って、また良い作品を作って皆さんに届けられるように頑張りたいと思います。その時はまた皆さんとお会いできることを楽しみにしております。本当にありがとうございました」と感謝を述べた。

また、川村氏も「僕は恋愛感情は桜と似ているなと思っていて、短い時間だからこそより美しく感じるのだと思いますし、それがまた巡る。それを本作で感じてもらえると嬉しいです。映画を愛する北京の皆様とお話できることが本当に楽しい時間でした。皆さんの力で中国全土に広めて頂けると嬉しいです」と心境を明かした。ENCOUNT編集部

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