北京地区の貿易額、1~3月は9千億元を初突破

北京地区の貿易額、1~3月は9千億元を初突破

北京市の平谷地方鉄道・馬坊駅で出発を待つ北京-モスクワ「中欧班列」の列車。(資料写真、ドローンから、北京=新華社配信)

 【新華社北京5月10日】中国北京税関がこのほど発表した北京地区の第1四半期(1~3月)の貿易額は前年同期比2.3%増の9093億6千万元(1元=約22円)と過去最高額を更新した。全国の貿易総額に占める割合は8.9%だった。

 民間企業の貿易額は20.0%増の1035億6千万元で全体の11.4%を占め、割合は前年同期を1.7ポイント上回った。外資企業は5.3%増の1355億5千万元で14.9%を占め、2四半期連続で増加した。

 同市を世界の科学技術イノベーションの重要拠点とする構想は新たな段階を迎え、「専精特新(専業化、精細化、特色化、斬新化)」の特徴を持つ小巨人企業(大きな成長が見込まれるスタートアップ企業)は成長し、貿易は活性化した。北京地区の重点企業上位100社の貿易額は8.5%増の7918億8千万元で全体の87.1%を占めた。「専精特新」の特徴を持つ小巨人企業は7.2%増の40億4千万元だった。

 対外開放の重要な受け皿として、北京に複数ある総合保税区は開放機能が際立ち、貿易の新たな推進エネルギーとして力強く機能した。天竺総合保税区の輸入額は310億3千万元、うちヒト用ワクチンは55.5%増の122億7千万元、機械電気製品は24.5%増の45億4千万元、化粧品は5.5倍の2億4千万元となった。大興国際空港総合保税区(北京エリア)の貿易額は3.2倍の2億7千万元に達した。

 首都口岸(通関地)の機能も強化され、立体的で効率的な「陸・海・空」の国際物流ルートもいっそう円滑化した。北京空港口岸の貿易額は10.2%増の1680億元だった。うち首都国際空港は3.8%増の1574億2千万元で、北京口岸の航空貨物貿易額の93.7%を占め、大興国際空港は14.8倍の105億3千万元だった。

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