賃上げ2024/UAゼンセンの正社員流通5.32%、総合サービス5.85%引き上げ

UAゼンセンがまとめた2024年労働条件交渉によると、4月末時点で、正社員(フルタイム)組合員640組合、短時間(パートタイム)組合員266組合、契約社員組合員78組合が妥結し、合計127万人強の組合員の賃上げが決まった。

<正社員の妥結推移>

正社員組合員の妥結総合計(制度昇給、ベア等込)は1万5904円(5.33%)、賃金引き上げ分(ベア等)は1万1215円(3.62%)の引き上げとなっている。

約3割の190組合で満額回答(うち67組合が満額超)で妥結した。

前年と比較できる629組合の妥結総合計(制度昇給、ベア等込)は、前年を4442円(1.40%)超えた。

流通部門、総合サービス部門の妥結総合計は、それぞれ5.32%、5.85%を獲得している。

また、妥結したパートタイム266組合の総合計(制度昇給、ベア等込)は、加重平均で65.6円(6.02%)の引き上げとなっている。正社員とパートタイム組合員ともに妥結した262組合中173組合が正社員よりパートタイム組合員のほうが率で上回っている。

さらに、妥結した契約社員78組合の総合計(制度昇給、ベア等込)は、加重平均で1万3145円(5.90%)だった。

なお、300人未満の組合では346組合が妥結している。

加重平均で妥結総合計(制度昇給、ベア等込)は1万2957円(4.78%)、賃金引き上げ分(ベア等)は9036円(3.11%)。300人以上の組合(1万6131円、5.37%)は下回るものの、前年同組合比較では3923円(1.35%)と、前年を上回った。

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