ドコモ新社長に前田義晃氏 「通信品質の不満に誠実に向き合う」と所信

NTTドコモは5月10日、新たな代表取締役社長に前田義晃氏が就任すると発表した。現在代表取締役社長を務めている井伊基之氏は相談役となる。

前田氏の社長就任は5月8日の取締役会で決議したもので、6月14日の定時株主総会および取締役会で正式に決定する。

前田氏は北海道大学法学部を卒業。リクルートを経て、2000年5月にNTTドコモに入社した。「iチャネル」や「iコンシェル」といったサービスを手掛け、スマートフォン時代には、音楽配信の「Napster」とのサービス・アライアンスの企画運営を担当した。

2017年に執行役員プラットフォームビジネス推進部長に就任。「dポイント」や「d払い」の推進に携わった。2020年7月に常務執行役員、マーケティングプラットフォーム本部長に就任。2022年7月より代表取締役副社長、スマートライフカンパニー長となった。

NTTドコモの社長にプロパーではない転職組が就任するのは初だ。

「通信品質の不満にも向き合う」

NTTの決算会見に登壇した前田義晃氏は、次期社長としての意気込みについて「日本だけでなく世界に価値を提供する。グローバルビジネスを拡大し、M&Aにより国内外のパートナー様と非連続な成長を実現する」と述べた。

また、SNSなどで不満が相次いだ通信品質についても言及。「例えば通信品質のご不満やサービスの使い勝手のご不満など、1つ1つの声に誠実に向き合い、解決していく」と述べた。

© 朝日インタラクティブ株式会社