【ドライブグルメ】関越自動車道・高坂SA(上り)で、埼玉の食材を使った渾身のグルメを味わう

ハイウェイ ドライブの楽しみのひとつといえば、SA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)での食事やおみやげ。今回は関越自動車道の高坂SA(上り)のグルメを紹介しよう。

首都圏に最も近く、しかも上りと下りの両方が使える関越道のSA

高坂SAは上下線のSAが隣接しており、クルマを駐めて徒歩で行き来することができる。

関越自動車道で最も首都圏に近いSAが、高坂(たかさか)SAになります。関越自動車道のスタート地点となる練馬ICの入り口から40kmほどの位置ににあるため、渋滞がなければ30分ほどで着くでしょう。関越自動車道を下るときも上るときも、とても便利なSAといえます。

しかも高坂SAのいいところは、上り線と下り線のSAの駐車場スペースが隣接していることです。クルマを駐めて歩いていけば、上りと下りの両方のSA施設を利用することができるのです。ですから、東京から関越自動車道を下っていくときに逆方向の高坂SA(上り)を利用することもできますし、上っていくときに下りの施設を利用することもOK。食事をしたいなら、一度にふたつの施設の中から選べるというわけ。ぜひとも「高坂SAは、上下線の両方を使える」と覚えておきましょう!

新しい麺&つけ汁に復活の人気ドンブリをプラス

関越自動車道・高坂SA(上り)のフードコート、「道なか食堂げんき」にて販売される「彩の国タマシャモの鶏塩つけ汁うどん」(1500円)。

さて、高坂SA(上り)で、ぜひとも試していただきたいグルメが、フードコート「道なか食堂げんき」の「彩の国タマシャモの鶏塩つけ汁うどん」(1500円)です。

このメニューは、もともとNEXCO東日本が本年に開催した という新メニューコンテスト用に作られたものです。2024年1月の予選(売り上げ数などで競う)で好成績を上げて、見事に埼玉県代表として選ばれています。決勝では、残念ながら入賞はしませんでしたが、それでも総エントリー121品から予選を勝ち抜いた13品に入っています。

その内容はといえば、さすがに埼玉代表に選ばれたというほど、凝ったものでした。まず、ベースとなる「つけ汁うどん」は、「武蔵野うどん」と呼ばれる埼玉エリアの大定番。今回は、コンテスト用に麺もつけ汁も新開発されています。麺は、あえて太さが不ぞろいになるように製麺されたもの。つけ汁は、定番の醤油味ではなく塩味としました。味のアクセントとなるお肉は、埼玉のブランド鶏である「タマシャモ」。通常の2倍の期間をかけて育成された自慢の食材です。

しかもメニュー名にはありませんが、「黒豚の角煮丼」が添えられています。これも埼玉の川越で飼育された希少な豚肉を使ったメニューで、高坂SA(上り)では昔から大人気だったそうです。ただし、材料確保が難しくて廃番になってしまったとか。ですが、今回のコンテスト用に特別に復活させたそうです。一見、定番のように見えるけれど、麺もつけ汁も、ミニ丼も、すべてスペシャルな内容となっているのです。

実際にいただいてみると、麺、つけ汁、ミニ丼のすべてが、素晴らしかったのです! 塩味のつけ汁は、うま味が濃厚。タマシャモも濃厚な味で、しかも柔らかい! このつけ汁をバックにいただく、うどんは格別でした。しっかりと小麦の味が楽しめます。また、麺の太さが不ぞろいなので、食べるたびに、食感が変化する楽しさもあります。

そして、復活のミニ丼「黒豚の角煮丼」も素晴らしかった! 角煮は口の中でホロリと溶けるという柔らかさ。このミニ丼だけでも注文したくなります。うどん好きであれば、絶対に試してほしいメニューです。

安心&確実な大定番の背脂豚骨醤油ラーメン

高坂SA(上り)のフードコートにあるラーメン専門店「らあめん花月嵐」で販売されている「嵐げんこつラーメン醤油」(840円)。

続いては、こちらも高坂SA(上り)での大定番メニュー。それがフードコートにあるラーメン専門店「らあめん花月嵐」の「嵐げんこつラーメン醤油」(840円)です。ニンニクと背脂を煮込んだ豚骨ベースの醤油味のスープに中太麺を組み合わせた、超定番の一杯です。

まず、スープをそっとレンゲですくえば、うっすらと浮かんだ背脂がキラキラと光っています。しっかりとニンニクと豚骨の味を感じさせてくれますが、意外と後味はさっぱり。この切れ味のよい、濃厚なうま味が人気の理由と言えるでしょう。ぐいぐいと食が進みます。また、ドンブリの真ん中に盛られたニンニク味噌を使えば、味が変わって、さらに食欲が刺激されます。気がつけば、あっという間に完食してしまいました。

ベーシックな味ですが、「らあめん花月嵐」では人気ナンバーワンのメニューというのも納得できるもの。迷ったときこそ、ド定番がおすすめ! そんな安心・確実なおいしい一杯といえるでしょう。(文と写真:鈴木ケンイチ/取材協力:ネクセリア東日本)

明るく広いフードコートの店内。併設のレストランでは、以前に紹介したカレーのバイキングも行われている。

●営業時間
道なか食堂げんき:24時間
ラーメン専門店「らあめん花月嵐」:10時~23時
※コロナ禍の影響により、営業時間が変更になる場合があります。
価格等は、2024年5月時点のものとなります。

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