ロイ・キーン氏がクロップ監督を称賛「自分がもし選手だったら…」 2015年のWBA戦の出来事を回想し「ゾッとした」

写真:ロイ・キーン氏がクロップ監督を高く評価した ©Getty Images

元アイルランド代表MFロイ・キーン氏が、リヴァプールを率いるユルゲン・クロップ監督を称賛した。地元メディア『アンフィールド・ウォッチ』が伝えている。

今年1月、クロップ監督は今季限りでリヴァプールの監督を退任すると発表した。キーン氏は、2015年夏からクロップ監督がリヴァプールを率いて以来、同クラブにもたらしたものを振り返って「驚くべきだ」と称賛した。

「大きな視点で、彼がリヴァプールにもたらしたものを考えるといい。リヴァプールに根付かせたサッカーはとても面白いものだ。若い選手にもチャンスを与えながら、リヴァプールをトップレベルに押し上げ、多くのタイトルも獲得した」

「惜しくもタイトルを逃したこともあったが、これが監督としてうまく作用した。さらに彼の長所は感情的であることだ。とても正直な人間で、メディアの前でもロボットのように対応したりはしなかった」

また、キーン氏はメディアの前でもためらわない性格を評価し、自分が選手であったら「彼のもとでプレーしたい」と述べた。そして、リヴァプールの監督に就任した当初、ウェスト・ブロムウィッチとの試合での出来事について語った。

2015年12月、リヴァプールは本拠地アンフィールドでウェスト・ブロムウィッチと対戦した。試合は1-2のビハインドで迎えた96分、ディボック・オリジが同点ゴールを決めて2-2で引き分けた。

その試合後、クロップ監督は選手たちをサポーターが集う観客席まで集め、この引き分けを祝った。当時はクロップ監督によるこの“セレブレーション”がからかわれたこともあったが、キーン氏は「この行動は賢かった」と評価する。

「ウェスト・ブロムウィッチに引き分けたのに、彼はサポーターの前に選手を集めて、選手たちと手を繋いで祝った。俺は家でこの様子を見ていて、『この男は一体なにを企んでいるんだ?』とゾッとしたよ。だが、彼はこれがなにを意味するのかわかっていた。賢い男だよ」

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