河野太郎デジタル相(衆院神奈川15区)は10日の閣議後会見で、偽造マイナンバーカードを身分証として使い、スマートフォンのSIMカードなどをだまし取る事件が相次いでいるとして、事業者などに注意を呼びかけた。
河野氏は「目視でも丁寧に券面をチェックすれば印刷しただけの偽造カードは見破れるはず」と強調。一例としてカードの右上に描かれたキャラクター「マイナちゃん」は傾けると色が変わる特殊なインキで印刷されていると説明した。
その上で、目視で偽造カードを見破るためのチェックポイントを記した文書を近く事業者などに配布する考えを示した。
また本人確認の方法を目視確認からICチップによる確認に切り替えるよう促すとともに、ICチップの読み取りアプリが民間で開発されていないかを早急に調べ、適切なものがない場合はデジタル庁が開発して無償提供するとした。
一部の携帯電話販売店などではマイナンバーカードを使った本人確認が目視のみで行われていることが悪用され、偽造マイナンバーカードを使ってスマホのSIMカードなどを不正に購入する事件が全国で相次いでいる。