ソフトバンク小久保監督、1軍全体練習に参加せず 2軍でコミュニケーション重視 視察後に筑後→宮崎へ

2軍戦を視察する小久保監督(撮影・栗木一考)

ソフトバンクの小久保裕紀監督(52)が10日、筑後のファーム施設を視察した。開幕後は4月10日に続き、2度目。1軍の宮崎での全体練習には参加せず、指揮官はあえてファームの首脳陣や選手とコミュニケーションを図ることを選択した。

2軍のウオーミングアップが始まると、小久保監督は早々に姿を見せた。「試合が始まるとあまり分からないでしょ。練習が一番大事。練習時間中に会話をすることが一番大事なので」。松山2軍監督をはじめ選手たちにも声をかけて回った。

中でも気になっていたのが柳町だった。ウエスタン・リーグでは打率3割4分5厘と好調を維持。ただ、1軍の外野レギュラー陣は盤石で育成出身の川村も結果を残している。小久保監督は「柳町と直接会って話しをしておこうというのもあった。チームの状態がいいのでなかなか入れ替えができない。その辺のケアを」と説明。1軍は貯金13をつくり、好調なだけに入れ替えが少ないのがうれしい誤算だ。

松山2軍監督からはドラフト3位広瀬の成長ぶりも伝えられた。2軍再調整中のウォーカーとも意見交換し、充実した時間を過ごした。「(選手の)モチベーションを上げようとかは考えていない。それは自分で上げるものなので。首脳陣同士のコミュニケーションを取ることが一番の狙い」とうなずいた。視察を終えると、急ぎ足で宮崎へと向かった。(小畑大悟)

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