食費がみるみる減るスーパーの回り方

食費を抑えるには、まず買い方を見直すことが大事。割高なものや買う必要がないものを買っていたら、食費を減らすことはできません。
スーパーに入店した瞬間から、食費のやりくりは始まっています。売り場の回り方を見直して、食費をムリなく減らしましょう。
全国の主婦を取材して、お金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが、「食費がみるみる減るスーパーの回り方」について解説します。

入り口近くの特売品をチェックする

AKlion - Andrey Kryukov/gettyimages

スーパーに入ってすぐの入り口近くに置いてある商品は、その日のお買い得品。まずは、ココをチェック。ただし安いからと言って、すぐにカゴを入れるのはNG。1週間以内に使うことができるか?家の在庫品の中に同じようなものがないかを考えてから買いましょう。

まずは「見切り品コーナー」にGO!

野菜、肉、魚、それぞれの売り場に見切り品コーナーがあります。商品陳列棚の一番端っこだったり、通路に置いたワゴンだったりと、スーパーによっていろいろですが、入店したら、まずは見切り品コーナーをチェック。入店後、すぐに直行するのは、いい商品はすぐに買われてしまうから。消費期限と商品の状態を確認して、消費期限切れになる前に使い切れるかを考えてからカゴにIN。

魚売り場の店員の動きから値引きのタイミングを察知する

野菜、肉、魚のうち、一番鮮度に敏感なのが魚。夕方の買い物客のピークが一段落すると、早めに値引きシールが貼られ始めます。魚売り場のスタッフが値引きシール用のハンドラベラーを手にしてバックヤードから出てきたら要チェック。
値引きは段階を経て行なわれ、最初は20%引き、さらに時間が経つと30%引き、そして最終的には半額まで値引きされます。半額だからといって、必要のないものや使い切れない量を買うと食費が減りません。フードロスにもなるので、気をつけて。

刺身が特売の日はアラが狙い目

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週末など刺身が大量に売られているときは、お買い得なアラも売られています。アラは骨が多く身の部分が少ないなど食べにくさはありますが、煮物や塩焼きにすると味は抜群。さらに安さも抜群です。刺身が特売になっているときは、アラもチェックしましょう。

店内の外周だけを回り、中の通路には入らない

野菜、肉、魚の3大生鮮食品、豆腐や納豆などの大豆食品、牛乳、ヨーグルト、パンなど毎日の食事に必要な食材の売り場は店内の外周にあります。つまり、外周を1周すれば、必要な食材を買うことができます。
一方、内側の通路にはお菓子、レトルト食品、インスタント食品、酒類など買わなくても済むのに、買いたくなる商品が並んでいます。フラリと迷い込むと、買いたい誘惑に負けてしまうので、近づかないのが無難です。

まとめ

食費を抑えたいと思うなら、買い方を見直す必要があります。スーパーの店内の回り方をちょっと見直すだけでムダな買い物が減って、食費節約に役立ちます。

■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。FP1級技能士。

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