【大田原】黒羽茶の産地である須賀川の「須藤製茶工場」で10日、一番茶の茶摘みが始まった。
須賀川地区には数十軒の茶農家があり、県内有数の茶どころとして知られる。同工場は栽培から加工販売まで手がける市内唯一の製茶工場で、現在は5カ所計約70アールの茶畑で栽培している。
今年は4月に暑い日が続いたため、例年より10日ほど早い茶摘みとなった。雲一つない晴天の下、緑鮮やかな茶畑で地元の男女6人が手際よく茶葉を摘み取っていった。別の茶畑では、バリカンで刈り取った茶葉に風を送って袋に集める茶摘み機での収穫も行った。
同工場の須藤敦子(すどうあつこ)さん(77)は「深い味わいと後を引くおいしさがある黒羽茶をぜひ味わってほしい」と話している。出荷は17日ごろになる見込み。
(問)同工場0287.58.0010。