店は期待の一方「今まで通りには…」と不安も 「仮設商店街」開設へ事前説明会 石川・穴水町

能登半島地震で被災した飲食店などの再生も大きな課題となっているなか、「仮設商店街」の整備を進める石川県穴水町で9日夜、入居希望者への説明会が行われました。

地震の被害を受けた中小企業や小規模事業者の事業再開を目的に、穴水町では10月の営業開始を目指し、「仮設商店街」の設置が検討されています。

出店を希望する飲食店や菓子店など7つの事業者が出席して役場で説明会が9日開かれ、物件の概要などが説明されました。

対象となるのは町の商工会の会員で復旧まで6か月以上かかる事業者で、利用できる期間は営業開始から2027年3月までのおよそ2年半をめどとします。

仮設商店街は現在の商店街の通りに設置が予定されていて、プレハブ平屋建ておよそ600平方メートルの建物内に8区画が設けられ家賃は無料です。

参加した人(カフェ経営)「これをきっかけに商売もひとつスタートを切れるだろうし、穴水町に人が来るきっかけになるのは良いことだと思う」
参加した人(料理旅館経営)「今までやってきたことをそのままここで持ってきてできればいいけど、やっぱりちょっと違うので…全く違う料理を出す、たとえば焼きそばとかお好み焼きを出すくらい思いきらないと、なかなかここには参加できない」

仮設商店街への出店の募集期間は24日までで、6月上旬に出店する店舗を決定します。そして、8月末までに建物の工事を終え10月からの営業開始を目指します。

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