「サッリはカマダを見ていなかった。良い選手だ」鎌田大地を現地記者が改めて評価! ボランチ起用には疑問符「彼の役割は中盤なのか?」

鎌田大地はラツィオに加入後、シーズンの大半にわたって苦しんだ。マウリツィオ・サッリ前監督の下で、インサイドハーフとしてルイス・アルベルトとの共存やマテオ・ゲンドゥジとのポジション争いがネックとなった。

イゴール・トゥドール監督が就任してからは、出場機会を手にしている。その大半でダブルボランチの一角として起用されてきた。ピッチの広範囲をカバーし、攻守両面で存在感を出している。ただ、これは最適解なのだろうか。

停滞していたラツィオの状況を好転させたトゥドールだが、コッパ・イタリア敗退、ローマダービー敗戦、そして前節モンツァ戦で2度先行するもドローに終わり、指揮官を疑問視する声も出始めた。

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ジャンニ・ベッツィ記者は、『TUTTOmercatoWEB』で「トゥドールは混乱していると思う。新シーズンで評価すべきだが、すごく混乱していると思う」と話している。

「モンツァ戦の交代を見てくれ。それから例えば(ニコロ・)ロベッラが消えているが、それほど平凡か? 重要な選手たちから彼は素晴らしい補強だったと聞いたが、消えてしまった」

「サッリはカマダのことを見ていなかった。彼は良い選手だ。しかし、彼の役割は中盤なのか? たくさんのクエスチョンマークがあるんだ。ヨーロッパリーグ出場なら素晴らしい結果だが、そうでなければ完全に忘れるべきシーズンとなる」

鎌田はオプションを行使し、ラツィオとの契約を延長するのか注目されている。そこには、トゥドールからの信頼と評価が大きく影響するに違いない。指揮官の起用法が鎌田の状況に響くのは今季が示している。トゥドールは残り試合と来季、鎌田を同じように起用する考えなのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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